32話 ページ33
結局決行できないまま数日が過ぎてしまった。
リボルバーはいつも持ち歩いてる。
でもなかなかシェリーに会いに行けなかった。
今も結局何も出来ずにバイトだけ辞めて来て、小学校を門の外から眺めている。
眺めていたって何も出来ないのだけれど。
スカートの下に忍ばせてるリボルバーをそっと触れて立ち去る。
結局私は何も出来ていない。
ここ数日冷静になって考えて分かったことがある、それは組織にいても縛られるだけということ。
かと言って抜ける事など許されない。
それに恩を仇で返したくない。
でも、大切な人を傷付けたくない。
自分の気持ちが未だに整理できていない。
自分の制御もできてない。
昔から自由を望んでいたのに結局は誰かにリードを付けられ握られてる。
ただ、前の主人より今の主人の方が扱いが丁寧だった。
今じゃ彼女の目的にうまく使われてるコマだけど。
それにリードを外された暴れ犬は何をしでかすかもわからない。
「あれ、こんなところでどうしたんです？A」
「っ！？…透、ちょっと散歩をね」
「ほほぅ？散歩、ですか」
探るような目で見てくるバーボン。
まぁそりゃそうだよね、用もないのに小学校の近くには来ないよね。
「わかった、わかったよ、言うよ、哀ちゃんに会えないかなーって来たの」
「あぁ、コナンくんのお友達ですか」
「そう、でも流石に小学校には入れないでしょ？まだ授業終わってないみたいだし」
「そういうことでしたか」
「そっちは？買出し？」
「そんな所です」
手にぶら下げていたスーパーの袋を持ち上げて私に見せるバーボン。
こうやってみたらただのイケメン主夫か店員だ。
到底公安と組織でダブルフェイスやってるようには見えない。
何気楽しかったと思う、バーボンとの恋人ごっこ。
でももうそれも終わり。
「ねぇ、バーボン…いや、安室透？？それとも降谷零さんが1番いいかな」
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます！(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (
レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです！ 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます！！勘違いしてました(；▽；)今すぐ直します！ (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω｀*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オツキミ | 作成日時：2016年6月18日 22時
