検索窓
今日:33 hit、昨日:14 hit、合計:131,812 hit

30話 ページ31

「もしもし?どちら様ですか?」


『お久しぶりですね、アリス、僕です、バーボンです』



バーボン、か。


なんだか久しぶりな気がする。


ベルツリー急行以来メールではやり取りしてたけれど電話もしてないし、会ってもいない。


気まずいまま時だけがたっていた。



「バーボン、スマホはどうしたの?」


『ちょっと今組織用のスマホが充電中でして、プライベート用を』



プライベート用って、それって大丈夫なの?


あんまり私を信用してると痛い目見るよ、この人。


きっと気づいてないんだろうな、私がバーボンの正体が公安警察の降谷零だって事に気づいてるだなんて。


いや、逆にバレてることを分かってて??


まぁ、なんでもいいや。



「それで?どうかしたの?」


『いや、あの、この前はすみませんでした、迷惑でしたよね、忘れてください、でも僕はあの言葉に嘘はないって断言できますよ』


「そんなこと、言われてもね…、忘れられないよ」



最後の方はバーボンに聞こえない程度の声量で呟いた。



私はその思いには答えられない。



『何か言いましたか?』


「ううん、何でもない…、そういえばテニスしに行ってるんだっけ?どう?」


『じつは事件が発生しましてね、先程までコナンくん達と推理をしてましたよ』



いやぁ、流石コナンくんというか新一くんというか、って感じだね…、本当によく事件に遭遇しますこと。



「それはお疲れ様、一応バーボンも探偵だもんね、私も探偵やろうかな〜」


『一応じゃなくて本当に探偵ですよ、アリスには危険過ぎます』


「それは失礼しました、ってか危ないって何、普通に組織の方が危険だと思うのだけど、あ、もうこんな時間、ベルモットと約束があるから切るね、じゃーまたね」


『えぇ、また』



最後、向こうから若干だけどコナンくんの声が聞こえた。


まさか、聞かれてた?


聞かれてもそこまでやましいやりとりはしてないから大丈夫だとは思うけれど。


電話を切った数分後、ぼーっと、外を眺めていると彼女が愛用しているバイクにまたがるベルモットの姿が見えた。


私と色違いの愛用バイク。


キッチンに置いておいた先程作った料理とワインとつまみをダイニングに持ってくる。

31話→←29話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
142人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 黒ずくめ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです! 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます!!勘違いしてました(;▽;)今すぐ直します! (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オツキミ | 作成日時:2016年6月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。