【名探偵コナン】愛し愛され、守り守られ【安室透】

25話 ページ26

好きな人でもないのに…？


本当に？好きでもなんでもない？


本当は前から気づいていた、自分の気持ちに。


でも気付いたら終わりだと心のどこかで思って封じ込めてた。


けどもしこれがバーボンの仕掛けた罠だったら？


私を利用して組織の情報を得るためにこういうことしているのだとしたら？


そう考えるとゾッとしそうだけど、もしそうだとしたら残念ね、私はそう簡単には組織の情報は吐かないよ。


それにこの気持ちを貴方に伝えることもない。


無謀な恋だって分かってるし幻滅されるに決まってるから。


彼は私の過去を知らない。


知られて幻滅されるのは分かってる。



「…透、どうしてここまでするの？私とライが仲良くたって貴方には関係ないでしょ」


「それは…、」



バーボンは言葉につまりつつ、私から視線を逸らした。


そしてまた私をじっと見てありえない爆弾発言をしてきた。



「A、あなたの事が好きだからだ、一人の女として」


「…はっ、冗談も程々にしなよ、いつか自分の首締めることになるよ？私多分貴方が思ってるような人間じゃないし」



そう言って車を降りる私。


近くに工藤邸があるのを思い出してそちらに向かう事にした。


ライに1晩泊めてもらおう。


追われてるからかくまってとか適当に言えば泊めてくれると思う。


多分。

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