24話 ページ25
あの後偶然昴さんと遭遇し、話しながら列車を最後の方に降りる。
前には考え込むベルモットとそのベルモットに通りすがりにぼそっと話しかけるバーボンの姿が見えた。
あの感じだと失敗は確定だね、しかもベルモットしか失敗した事に気づいていないしきっと組織には報告済。
最悪の事態になった。
少しは予想していたけどまさかこうなるとはね。
上手く事情聴取も切り抜け、東京まで電車で帰り、そこからはバーボンの車で送ってもらうことになった。
「ついにバレたわね、バーボン」
「工藤有希子さんにですか?」
「そう、そこら辺」
「しょうがないですよ、しばらくは調べたいことがあるのでポアロは体調不良で休みということにしますし、もうバーボンは周囲から消えたと少しの間だけ安心させてあげましょう」
「またライのこと?」
「…あなたには隠し事が出来ませんね」
「そんなことないと思うけどね、そんなにライに執着してどうするの?彼はもう…、ってちょっと、なんで路肩に駐車するのよ」
バーボンは路肩に車を止め助手席に座る私の方を見た。
「A、お願いだからあいつの事を話しながらそんな悲しい顔をするのは辞めてくれ…」
敬語が取れてるしこんなに悲しそうな憎しみのこもったような顔をするバーボン久しぶりに見た。
「どうして?私がライをどれだけ慕ってたか知ってるでしょ?出来れば私だってライが生きてるって信じたいけど、ベルモットに見せてもらったあの映像、確かにライはキールに頭打たれてた」
まぁ、ホントはライは生きてるし今の悲しそうな顔も声も何もかも演技だけどね。
でもほんと昔からそう、バーボンはライを敵対視しすぎだと思う。
仲良くすればいいのに。
同じノックなんだから。まだバーボンは確定したわけじゃないけど。
「A、お願いだからもうその名前を口にしないでくれ」
肩を掴まれ迫られる私。
一体何なんだろうこの状況は。
ちょっとここまでくるとからかいたくなる。
「嫌よ、どうして?どうしてバーボンにそこまで言われなくちゃならないわけ?ライは私の師匠であり兄のような存在だったんd「辞めろ!」」
「辞めてくれ…A」
ライとの関係について話そうとしたら何故か泣きながら私の口を塞ぐ様にキスをしてきたバーボン。
わけがわからない。
でも、それを嫌だとも思わないし受け入れてる自分がおかしいと思う。
好きでも何でもないはずなのに。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです! 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます!!勘違いしてました(;▽;)今すぐ直します! (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オツキミ | 作成日時:2016年6月18日 22時