【名探偵コナン】愛し愛され、守り守られ【安室透】

23話 ページ24

『緊急連絡です！ただ今当列車の八号車で火災が発生しました！七号車と六号車のお客様は前の車両に避難してください！繰り返します…』



火災、って事はベルモットとバーボンが上手くやってるってことなのかしらね、だったら私はここでのんびりしててもいいってことかな。


そして恐らくベルモットは是が非でもシェリーを抹殺する気だ。


バーボンの手で貨物車にシェリーを連れ込み、爆弾の事を知らないバーボンは結合部分を破壊させて、あとはベルモットが起爆装置のスイッチを押せばシェリーはさようならってわけ。


コナンくん、いいえ、新一くんやライがそんなあっさりシェリーを死なせるとは思えないのだけどね。


恐らくこちらの負け。


最悪の状況にならないといいんだけど。


あれからしばらくし、ドーンッと1度小さめの爆発音の後でまたさらに大きな爆発音が聞こえ、窓から後ろの方を見ると、貨物車が黒煙を上げて燃えていた。


双眼鏡を鞄から取り出しそちらをよく見ると白いハングライダーが見えた。


まさか本当に怪盗キッドが関わってくるとはね。


コナンくんに借りでもあったのかな。


ブーブーとスマホが鳴り、届いたメールを見るとベルモットから作戦が成功したといった内容のメールが来ていた。


それと恐らくすぐ近くの駅で降ろされて事情聴取されるからベルモットとは合流せずバーボンと合流するか、誰とも合流しないかは任せるからうまくやってね。


とも書いてあった。


まぁ、だろうね、貨物車爆発して燃えちゃったわけだし。


どっちみち名古屋でこの列車爆発されちゃうところだったんだけどね。


じゃないとジンが私に途中下車しろなんて言ってくるのはおかしいのだから。

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