21話 ページ22
あの後蘭ちゃん達と別れ、バーボンとも別行動となった私は1人食堂車に来ていた。
食堂車で1人パソコンを開き怪盗キッドの情報を集める。
怪盗キッドは今度この列車で公開される宝石を狙っているらしい。
下見に来るならチャンスは今日のみ。
ならば乗客の中にいるということになる。
そして恐らく乗るとするなら八号車。
行ってみるのもありだけど、わかったところでどうするというのだろうか、何も無い、本人に聞いたって答えるわけがない。
パソコンを閉じアイスティーを一口飲む。
このままこうしていても暇だし、バーボンの事、調べてみるのもありかもしれない。
そんな事を考えてまたパソコンを開いたその時、誰かから電話が来てスマホのバイブレーションが鳴った。
その電話はジンからのものだった。
幸い私の周りの席には誰も座っておらず、食堂車内の人達もそれぞれの会話で盛り上がっていた為、何故だろうと不思議に思いつつ電話に出てみる。
「もしもし?何のよう?」
『今何してた』
「何って、食堂車でケーキセットと共に調べ物してる」
『シェリーの事をか?』
「まぁね、群馬の山奥にいたなんておかしすぎる、そう思わない?どうしても鵜呑みにしたくなくて…、でも何も出てこなかった」
まぁ本当はシェリーの事じゃなくて怪盗キッドの事を調べていたんだけどね。
『そうか、何か新しい情報が手に入り次第教えろ、それと事件があったそうだな?』
「らしいね、バーボンがそっち行ったからその件について知りたいならあっちに聞いて」
『そんな事はどうでもいい、お前が巻き込まれていないならそれで』
「なに心配してくれてるの?なら私も名古屋で待機する組に入れてくれたって良かったんじゃない?」
『本当ならそうしたかったんだがな』
「わかってる、私への命令に関してはベルモットの方がジンより権限あるもんね」
『チッ、わかってんならそういう事言うんじゃねぇ』
「んで、用はそれだけ?」
『上手くやれよ』
「私がシェリーを見つけられたらね」
『まだ自分の目でシェリー見てないのか』
「えぇ、残念ながらね」
『まぁいい、お前はさっさと途中下車しろ』
「りょーかい」
途中下車したらそれこそシェリー見つけられないのに、もしかして私がシェリー消せないことバレてる?
まぁ別にいいけど。
ジンは多分わかってる、私にシェリーが消せないことも私が組織を裏切らないことも。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです! 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます!!勘違いしてました(;▽;)今すぐ直します! (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オツキミ | 作成日時:2016年6月18日 22時