【名探偵コナン】愛し愛され、守り守られ【安室透】

20話 ページ21

「それより車内で事故が起こったようですけど何か聞いてます？」


「それが、殺人事件みたいで、今世良さんとコナンくんが現場に残ってるんですけど」


「ほー、それなら毛利先生にお任せした方が良さそうかな」



…E室の扉、少し開いた？しかも視線感じる。


あの髪色と眼鏡、昴さん？ってことはライの部屋はここか。


哀ちゃんを保護して代わりに変装した誰かがシェリーのフリをして私達の前に現れてどうにかして逃げようって魂胆、かな、きっと。


だったらそれを邪魔するのが私のやるべき事なんだろうけどやめておこう。


私が組織の人間だと気付かれるのは避けた方がいいかもしれない。


バーボンの正体を知らずに付き合ってる哀れな彼女役になった方がこれから先楽かもしれないし。


それにベルモットが気付いて変装道具処分したりしてくれるだろうし。


シェリーを助ける事も出来ないし消す事も出来ない。


こんな自分がもどかしい。


拳銃渡されて打てって言われたら打つしかないけどそれをやるのはバーボンの仕事。


私はおまけみたいなものだ。


ジンからは何故か途中下車しろとか言われたし、何の為に乗ったんだって感じ。


しかもベルモットに貨物車には爆弾積んであるから近づかないで、バーボンには内緒ねって意味がわからないし。


まぁバーボンには言わないけど。


それにバーボンにもシェリーの事は任せろ的ななんか変な事言われたし。


でも、怪盗キッドが乗ってるって言う噂も気になる。


怪盗キッドは変装の達人、それにマジックにも長けていてどうしても重なって見えるんだよね、幼馴染みに。



「一応父に電話したのでもう現場に向かってると思いますよ」


「ならば安心ですね」



さりげなく哀ちゃんを見ると蘭ちゃんの服の裾を掴んで後ろを気にしているようだった。


やっぱり哀ちゃんがシェリーなのかな。


確率はかなり高くなったし多分そう。

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