19話 ページ20
「どこ見てんのよ、透」
さっとバーボンの視覚内に入り軽く睨みつける。
多分バーボンからしたら上目遣い程度にしか思われないのだろうけど。
「もー、驚かせないでくれよ…居なくなったかと思ったじゃないですか」
「いつもの冷静な洞察力はどこいっちゃったわけ、割と近くにいたんだけど」
「すみません、でももう離れないでくださいね」
そう言って私の手を握るバーボン。
…って、私はあんたのガキじゃないんですけど。
「子供扱い、しないでくれる？」
勢い良くバーボンの手を払い腕組みをする私。そんな私たちを見て唖然とする蘭ちゃん達。バーボンは何故かしょんぼりしてた。
いやぁ、なんか、お恥ずかしい所をお見せしてしまったなぁ。
「あ、Aさんお久しぶりです」
「蘭ちゃん、久しぶりね」
「…そういえばさっき食堂車で毛利先生ともお会いしましたよ」
…毛利、先生？？？あぁ、そういえば毛利探偵事務所を調べる為に弟子入りしたとか言ってたっけ。
「ねぇ、蘭、誰よこのイケメン、それに隣にいるのは元読者モデルの伊崎Aさんじゃない、知り合いなの？」
蘭ちゃんの隣にいるカチューシャをした女子高生らしき女の子が蘭ちゃんに小声で尋ねているのが聞こえた。
「あぁ、安室さんは前に話したお父さんの弟子になりたいって探偵さん、それとAさんとはこの前安室さんと会ったときに知り合いになったの」
「へぇ…この人が、どーも〜、鈴木園子で〜すっ」
「あ、よろしく」
…なんで今イラついたの私。
この子がバーボンに好意を持って甘えた声で自己紹介しようが本人達の勝手だし第一私はバーボンの事は仕事仲間としか思ってないのに。
嫉妬？まっさかー。ないない。…多分。
それにバーボンは苦笑いしてたじゃない、なんで私がこんなモヤモヤしてるわけ？
そんな自分に一番キレそう。
ちらっとバーボンの顔を見るとバチッと目が合ってしまった。
なんでこっち見てニコニコしてるわけ、しかも嬉しそうだし、なんなのよほんと、ムカつく。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます！(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (
レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです！ 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます！！勘違いしてました(；▽；)今すぐ直します！ (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω｀*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オツキミ | 作成日時：2016年6月18日 22時
