17話 ページ18
列車に乗り込み部屋でしばらくのんびりするのが今現在の私の仕事。
ちょっとよく分からないけどなんか待ってろって言われたから部屋を出発早々に出ていったバーボンとライに変装したベルモットの帰りを待つ。
一人こんなところでぼーっと待つのも暇なので持ってきたご飯を食べる。
すると一本の電話がかかってきた。
けたたましくなる着信音に少々苛立ちながら着信元の名前を見る。
知らない番号、か。
「もしもし…」
『Aか、今どこにいるんだ?』
…いやいやいや、なんでライが私の電話番号知ってるわけ?
今どこいるとかそんな事よりそれはどっからの情報だよ。
ライが組織いた頃との番号と違う番号なんだけどな。
「なんで私の電話番号知ってるの」
『ちょっと調べさせてもらったよ』
「ちょっとって何…、まぁいいや、んで?なんだっけ、今の居場所だっけ???秘密」
電話番号くらい私だって調べられる。
というか今の場所もうわかってるんでしょう?
だから今秘密って言っても「そうか」で終わってしつこく聞いてこないんだろうね。
私も今の電話でライの居場所わかったし。
貴方も同じ列車に乗っているんでしょ?ライ。
「誰と電話してるのかしら?」
ベルモットが戻って来た。
多分ライにもベルモットの声が聞こえたと思う。
適当に口実つけて電話切ろう。
「人来たからじゃぁね、昴さん」
「昴?誰かしら、あなたのボーイフレンド?そういうのは早く言ってくれないかしら?」
そんな母親のような眼差しで私を見ないで欲しい。謎の罪悪感が生まれるから。
「違うよ、昨日知り合った大学院生、ただの知り合いよ」
「あらそう、つまらない」
えぇ、何がつまらないんですかね。
「そんな事より、シェリーはいたの?ベルモット」
「いたわ、後でシェリーの前に姿を現せて反応を見る予定よ」
「そっか」
こんな組織臭漂いまくりの男がいたら気付くよね。
私も外出歩きたい。
私の特技は組織臭を最大限に消す事。
大体コードネームを言うと驚かれて命乞いされる。意味がわからない。
そんな事を思っているとバーボンも戻ってきた。
「あらバーボン、おかえり、それじゃ私はもう1度外でふらふらしてくるわ」
ベルモットは何故か私の頬に軽くキスをして出ていった。
なんなんだ一体。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです! 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます!!勘違いしてました(;▽;)今すぐ直します! (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オツキミ | 作成日時:2016年6月18日 22時