悪魔の実？いいえ。体質です 【番外編5】

サンジの場合 ページ25

〜サンジ〜



記憶を失くしただけじゃなく、よりによって呼吸が乱れるほど俺を怖がるなんて……



いや、待てよ


逆じゃないか？





俺が良い男すぎてドキドキしてる





そうだ！！


そうに違いない




でなけりゃこの俺が嫌われるわけ……




自分で思って、凹んでりゃ世話ねぇな




Aちゃんに好かれる方法ならある




料理だ





そうと決まればさっそくAちゃんの為に作らなければ


幸いここは王道から珍しい食材が揃ってる



この超一流シェフの俺の手にかかれば最高の料理が出来上がる




美味い料理は絶対として甘いデザートは欠かせない



先に甘い物を一つ出しておくか



｢それなんですか？｣


サンジ｢これはクレープっていう…………え！？Aちゃん！？なんでここに……｣


｢甘い匂いがしたから来ました｣


サンジ｢そ、そう……｣


ルフィみたいだな




って、そんなのAちゃんに失礼だろ！！



ルフィみたいなバカと比べるなんて





切っておいたフルーツを味見と称してつまんでいく



特にイチゴが気に入ったのか手が止まる気配がない



サンジ｢そのまま食うのもいいけど、こうして調理したほうがもっと美味くなるんだぜ｣


完成したクレープを渡すとすぐにひと口食べてくれた




その瞬間の目がキラキラしてて下心満載の俺には眩しすぎた



｢おかわりください｣


サンジ｢はは。いいよ｣


口元についたクリームを取ると照れたように｢えへ｣と笑った



サンジ｢っ〜〜///////｣


クソ可愛い



この俺が一人のレディに心を奪われる日がくるなんて夢にも思わなかった




フェロモンとかじゃなくてちゃんと俺が、俺の想いで好きなんだ



それを伝えたら少しは俺を意識してくれるだろうか

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