悪魔の実？いいえ。体質です 【番外編3】

クロコダイルの場合 ページ22

〜A〜



冒頭は前話と同じなので飛ばします



クロコダイル｢こんなところにプルトン以上の宝が転がっているとはな｣


｢！？｣


見るからに暑そうなコートを着た男の人



こ……怖いよーーー！！



左手が変だし、顔に傷あるし


泣きそうなぐらい恐怖しているのに鼻がムズムズする



｢へ…くちっ｣


クロコダイル｢寒いならおれが温めてやるよ｣


｢大丈夫です！ものすごく暑いので！！｣


クロコダイル｢遠慮するな｣


変な左手が体を抱き寄せた


鋭く尖った先端が突き刺さってる



拒絶したらブスリだ



でも………刺されるだけでいいならそっちを取るしかない


だってこれしか自分の身を守る方法ないんだもん



いざ行動に移すとなると足がすくむ



痛いのは嫌なんだもん





クロコダイル｢お前みたいに力のない奴は従順でいりゃいいんだよ｣


連れて来られた、宿というにはあまりにも大きな建物内はピカピカと光っていた



あれ……！？


なんでこんなとこ来ちゃってんの！？


部屋に入ると同時にベッドに押し倒された



酸素を奪うような長いキス



冷たい左手と違って右手は温かくて、その手で髪を撫でられた


クロコダイル｢女をこんなに欲しいと思ったのは初めてだ｣


その初めてを私にしないで


もっと他に大人の女性にいけばいいのに……



これ以上くしゃみをしないように口を手で隠してると、その手を頭の上で押さえつけられた


クロコダイル｢くだらねぇ抵抗してんじゃねぇ｣


この人にとって私が“初めて”の相手なら、私にとってもこの人は“初めて”だ



両親以上に自分本位でワガママな人と出会ったのは

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