悪魔の実？いいえ。体質です 【番外編】

大切にしたいのは…… クロコダイル様の女様 リクエスト【白ひげ】 ページ16

〜A〜



｢……｣


エドワード｢……｣


なんか…………何やかんやあって助けてくれてその人は1回も瞬きをせず私を見てくる



｢助けてくれてありがとうございます。それでは先を急ぎますので｣


ペコりと頭を下げてそそくさと出発しようとすると力いっぱい肩を掴まれた



痛い痛い！！骨が折れる！！



エドワード｢悪ぃ。大丈夫か｣


｢な…なんとか……｣


痛がる私に気付いて離してくれたのはいいけど、骨にヒビでも入ったのか痛みが引かない



エドワード｢痛むのか？加減はしたつもりだったんだが……｣


加減してこれなら本気出せば砕けるレベル



エドワード｢名前……なんて言うんだ？おれはエドワード……まぁ白ひげとでも呼んでくれ｣


長年の勘が教えてくれる


ここで名前を教えたらどうなるか……



エドワード｢名前なんてのは後で知っても遅くはないな｣


今度は痛くないよう優しく抱き寄せてた



近くまで来ていた大きな船に私を抱えて飛び乗ると、大勢の男の人が白ひげさんを出迎えていた



咄嗟に白ひげさんの胸に顔を埋めると機嫌が良くなったのか


エドワード｢グラララ。おめぇらに報告がある。おれァこの娘と結婚することに決めた｣


決めるのはいいけど私の意志は！？


エース｢へぇーー。オヤジが結婚か。つーことはおれらのオフクロになるってわけか｣


この声……


顔を確認したいけどそんな勇気はない


マルコ｢おいエース。オヤジの相手なんだから間違っても惚れるなよ｣


エース｢そこまでバカじゃねぇよ！｣


間違いない。この人……島に流れ着いた人だ



待って待って。どうしよう


困った末に白ひげさんを見ると照れたように船の一室に連れ込まれた


｢し……しろ……さ…！！｣


ベッドに寝かされると防衛本能が働く



そんな心配が無駄だと分かったのは優しく頭を撫でてくれた瞬間



エドワード｢歳はエース(息子)達と近そうだな｣


｢19です。あと名前は…………A…です｣


エドワード｢グラララ！！そうか。Aか｣


白ひげさんは豪快に笑う人だ


それにあんなにたくさんの息子さん達に…………



え？あそこにいた人みんな息子なの？



てことは、奥さんがいるってことだよね？



この船に乗ってたらどうしよう




鉢合わせて 修羅場になって 最後は海に沈められる


私…死んじゃうじゃん！！




エドワード｢ありゃあおれの息子達だが、血は繋がってねぇ｣

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