lemon (ページ43)

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さむい、小さい声が聞こえた。小さい手が窓ガラスを叩く音が聞こえる。そこに行って早く助けないと行かないのに身体が動かない。身体中が痛くて仕方ない。たすけてって言ってるのに、何で動かないの？

どうなるかなんて結末を知ってるくせに。

「....はぁっ、ここ..」

起きたら隣にひょんが寝てた。そうだ、今日はひょん達の宿舎に泊まったんだった。最近あんまり見なかった夢を久しぶりに見たせいなのか、落ち着かない。
自分の手を握りしめて、深呼吸を使用とするけど全然出来ない。段々早くなっていく呼吸のせいで、息が苦しい。

「..っはぁ、」

苦しいくて涙が出てくる。

「たすけ、ろんじゅ、じぇ、の、じぇ、みん、どんひょ..たすけて、」

自分のせいで今みんなと距離を取っているのにこういう時にすぐに助けを求めるのはロンジュンたちなのが嫌になる。

Ty「A、」
「....ひょん、あ、」
Ty「どうしたの？大丈夫？」
「っは、いき、できな、こわ、い、やだぁ..」
Ty「大丈夫、大丈夫だから。ヒョン触るよ？」

ひょんの大きな手がぎゅっと握っていた手を開いて撫でてくれる。

Ty「怖いことなんてないよ、みんないるだろ。」
「..うぇ、ひっ..ぐずっ..」
Ty「大丈夫だから..今からヒョンと一緒に深呼吸しよ？ほら吸って、そうそう、上手。吐いて。」

ひょんの言う通りにすると段々息が楽になってきた。

「ごめん、なさい。」
Ty「大丈夫。ヒョンもちょうど起きたかったんだ。けど、まだご飯までは時間があるから寝よ？」

ポンポンと自分の隣を軽く叩いてるひょんの隣に寝転ぶと髪の毛を優しく撫でてくれた。

こんな、幸せでいいのかな..