lemon (ページ21)

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おとうさんとおかあさんにロンジュンたちを紹介すると泣いて喜んでた。特におかあさんが。

｢すごいおっとりしている子だから何を考えてるかわからないことの方が多いと思うけど、決して悪い子じゃないの..｣
｢おかあさん、恥ずかしいよ。｣
｢本当のことでしょう？｣

小さい赤ちゃんみたいに頬擦りをしてくるのは、この家に来た時から変わらない。それを嬉しそうに見てくるおとうさんも。
ロンジュンたちが呆然としている。

Rj｢おれたちが絶対こいつのこと守るんで。｣
｢平気だよぅ。｣
Jm｢ひとりで準備出来ないのによくいうよ。｣
｢この前はちょっと失敗したの。｣
｢あら、まだひとりで出来ないの？おかあさん心配。｣
｢これからアメリカに帰るのに..｣
｢大丈夫、なにかあったらロンジュンが助けてくれる。｣

そう言えばロンジュンがおとうさんとおかあさんの方に頭を下げた。何となくそれが嬉しくてぎゅっと抱きつけば頭を叩かれた。

Rj｢ちっとは自分でやれ。｣
｢いたい。｣

ジェミンとジェノ、ドンヒョクがおとうさんと楽しそうに話してるのも何だか変な感じ。

帰る時、おとうさんが寂しそうに短くなった髪をぽんぽんと撫でてきた。

｢今日は来てくれてありがとう。｣
｢..もう髪は伸びないのか。｣
｢それは分かんない、おとうさん長い方が好き？｣
｢ずっと長かったから、ここに来てからは。｣

あと少しで10年か、そう小さく呟いた言葉に頷く。10年か、長いようであっという間だったな。