lemon (ページ18)

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｢あははっ、すごい叩かれてるや。｣
Rj｢お前の図太さには普通に引くわ。｣
｢へ、そう？｣
Rj｢まじで無理すんなよ。｣

自分が叩かれてるのにそれを他人事みたいにけたけた笑うAはやっぱりおかしい。自分のことなのに何時も此奴は何とも思ってない。ひとりじゃ何も出来ないくせに、変にこういう時は俺らの中で誰よりも大人だ。

このまんまで宿舎とかも同じってなったらまた変な風に思われるんじゃないだろうか。

｢ロンジュンは心配性だね。｣
Rj｢誰のせいだよ。｣
｢もしかして私？｣

短くなった髪がふわふわと揺れる。目をふせれば長い睫毛が影を作る、記事の通りきっとAはビジュアルでも注目される。うっすら出来た目の下のクマを指でなぞれば肩にもたれかかってきた。

｢さっきからね、ジェノたちもうるさいんだ。ジェミンもドンヒョクも..｣
Rj｢そりゃそうだろうよ。｣

俺がAの部屋に入る時も何か言いたそうだったし。俺が一番近い訳じゃないのに、そりゃこいつに絡んだのは俺からだけど。

｢みんな、やさしすぎるんだよ。｣

分からないものを人は嫌がるものだよ、なんて言い切ったAに対してむかつく以外の感情しか出てこなかった。思いっきりヘッドロックをかければ速攻ギブギブなんて緩い声が聞こえた。

Rj｢ンだって？｣
｢ギブアップ、無理無理、あ、死ぬ死ぬ。｣
Rj｢お前声のトーン変わんねぇんから、まじでギブなのか分かんねぇ。｣
｢本当にギブ、ぐるじい。｣
Rj｢もうぜってーさっきみてぇなこと言うなよ。｣

なんの為に一緒にいんのか、わかんなくなるから。