lemon (ページ12)

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祝福のカタルシスページ12

｢....私もですか？｣

会議室に1人で呼ばれて、デビューが決まった、男装が条件だけど。メンバーを見ればロンジュンやジェミン、ジェノ、ドンヒョク..ともだちの名前があって..本当なら首を横に降らないといけないのに私は頷いていた。

芸名は自分で決めてもいいと言われて、けれど名前はすぐに出てきた。

｢レオ、レオがいいです。｣

もう呼べないと思ってた名前、沢山いろんな人に呼んでもらおう。愛されなかった分、たくさんいろんな人に愛されてほしいと思った。

それが私じゃなくても全然いいから。

そのまま美容院にいけと言われて、場所を調べるために携帯を出すとロンジュン達から沢山メッセージが来てた。

ずっと一緒に頑張ろう、その一言がやけに嬉しくて、不覚にも泣きそうになった。

｢..あ、｣

急いで通話ボタンを押せばドンヒョク達の声がすごい大きくて、すごいうるさかった。

｢も、しもし。｣
Hc｢さすがに1発で出たな、今日は！｣
Rj｢そこどけ！お前今どこ！？｣
｢会議室のとこ、今から美容院。｣
Jm｢は、髪切るの？｣
Jn｢今から行くから待ってて！A方向音痴なんだから！｣

慌ただしく切られた電話が妙に嬉しくて、口元が緩んでいく。少しの間だけ時間が出来たから鞄の中から読みかけの本を出して読む。どれくらい時間が経ったのか分からないけれど少し遠くから聞き覚えのある声が聞こえた。