lemon 2 (ページ12)

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「ジェミナ！」
Jm「危ないから、走らないで。」
「走ってないよ？」
Jm「走ってたよ。」

こうやってAは毎日病院にやって来る、レッスンの後とか学校帰りに。大体はレッスン着のままで来るんだけど今日は制服姿だった。
俺らとは違う、スカート姿。

カムバックのために染められた髪はすごく綺麗な青色で色の白いAにはよく似合ってた。

「..具合はどう？」
Jm「全然平気。」
「本当に？」
Jm「俺がAに嘘ついたことある？」
「..........うーん、」
Jm「そこは嘘でもないよって言わないと。」

甘えるように擦り寄ってくる仕草が好きだ、どちらかと言えばAは閉鎖的で心を開かないとこういうことはしない。はじめはロンジュンだけにしていたこの仕草が俺やジェノ、ドンヒョクにするようになったのが嬉しい。

猫みたいな目がじっと見つめてくる。

｢..わたしね、｣
Jm｢ん？｣
｢ジェミンに、その、｣
Jm｢ゆっくりでいいよ、A。｣
｢見てて。｣
Jm｢見てるよ、いつも。｣
｢ちがう、わたし..がんばるから。｣

白くて細い腕が伸びてきて首に回る。ぎゅうっと抱きついてくるAを抱きしめ返す。細くてこんな頼りないのに、俺らの中にいるAを守りたくなるのは仕方ないことだと思う。ロンジュンとか特にね。

Jm｢....無理はしないで..俺は絶対お前の味方だから。｣

少し低い位置にある丸い頭に唇を押し付ける。どうか、気づかないで、そんなことを思って抱きしめる力を強くした。