〆６ ページ29
°
なんだなんだ、なんだよ。
ジョンのくせに格好良すぎ。
思わず惚れそうになるじゃないか。
いや、冗談だけども。
ちらりと隣にいるジョングクくんを
見てみれば首を傾げ何かと言われる。
なんもないと勢いよく顔を逸らし、
目の前にある机のお菓子を頬張る。
ナヨンはニヤニヤとこちはを見てるが
こいつも無視無視、視界に入れないでおこ。
私はパクパクとケーキを食べていると
ふとフォークを持つ手を掴まれる。
「なに」
JK「なんでさっきからちょっと不機嫌なんですか」
「別に不機嫌じゃないよ」
JK「目合ったらあからさまに逸らしてるじゃないですか」
「なにそれ勘違い乙」
JK「今だってこっち見てくれないし」
「私はお菓子に夢中な…ちょ！ちょっと！私のケーキ！」
JK「そんなに夢中なら俺が食べさせてあげましょうか？」
そんな私のストライクゾーンに入る
ジョングクくんの姿を自ら見るはずない。
見ればドキドキが止まらなくなりそう。
ましてや年下相手だというのに。
そう思いながら目をできるだけ
合わさないようお菓子を見ながら
ジョングクくんに返事をしていると。
私の手の中にあったケーキとフォークは
横にいるジョングクくんに奪われてしまう。
そして彼はフォークでケーキを
一口サイズに救うとフォークを
私の口の前まで運んで来たではないか。
まさに、乙女ゲームや少女漫画にある
"あーん"というやつ。
私はあまりの恥ずかしさと
目の前のこのイケメンの笑みに
段々と顔が火照っていくのがわかる。
横にいたナヨンに助けを求めようと
そちらを見ると相変わらずニヤニヤと
していて邪魔者は退散するなどと言い
何処かへ行ってしまう。
そして、この場には私とジョングクくん。
JK「ほら、先輩。大好きなお菓子ですよ？」
「からかってんならまじではっ倒すぞ」
JK「そんな真っ赤な顔して言われても怖くもなんともないですよ」
「うるさいばかあほまぬけ」
JK「はい、あーん」
「…」
JK「あーん」
ジョングクくんは楽しげに
ニコニコと可愛らしい笑みを浮かべる
フォークをこちらに向け、そう言う。
私はこの状況にどうしていいか
分からないし顔は熱くなる一方。
おいしいシチュエーションではあるが
負けたくないという気持ちが大きく。
誰がそのケーキを口にして堪るかと
思っているとジョングクくんが差し出す
フォークは気付けばジョングクくんの
口の中へと消えていった。
そう、
カンセツキス。
。
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ももか - とても面白いです(*^^*)更新楽しみに待ってます！ (2016年10月19日 20時) (
レス) id: 1dc0df7b8c (このIDを非表示/違反報告)
みりょん(プロフ) - ぐくたまさん» コメントいただきありがとうございます！更新お待たせしてすみません（；＿；）！出来た頃から見て頂いているなんて本当嬉しくて涙です（；＿；）！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 5f4504f880 (このIDを非表示/違反報告)
ぐくたま(プロフ) - このお話できた頃からずっと拝見させていただいてます！更新されててすごく嬉しいです！！ぐうとじみんちゃんと主人公ちゃんの三角関係どうなるかすごく楽しみです！ (2016年3月4日 10時) (レス) id: 552f6d6a5c (このIDを非表示/違反報告)
みりょん(プロフ) - うさリラ*結花さん» お知らせいただき、ありがとうございます；＿；！ (2015年11月11日 17時) (レス) id: 5f4504f880 (このIDを非表示/違反報告)
うさリラ*結花(プロフ) - オリジナルフラグ外し忘れてますよ……。 (2015年11月10日 21時) (レス) id: 128a13bc05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりょん | 作成日時：2015年10月2日 17時
