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会計を済ませて出た後、セレクトショップに入る。
前もって調べていたブランドの服を探し回っていると、一際目を引くスカートがあった。
可愛いけど丈が短い気がする...
下にレギンスとか履けばいけるかな?
スカートを合わせて吟味していると、店員が声を掛けてきた。
「試着とかもできますよ」
「あ、ありがとうございます」
「結構気になってる感じですか?」
「そうですね、ただ少し丈が短いかなって...」
「全然!そのままで大丈夫ですよ」
「いや、でも」
「脚は隠すよりも見せた方が素敵ですよー、よかったらそのスカートに合う上もお待ちしますので、試着してみませんか?」
「あ、はい、」
案内されるがまま、試着室へ移動する。
サイズを確認するため、中のタグを手に取ると、求めていたブランドのものだった。
上下着替えて、目の前の大きな鏡を見る。
短いと感じていた丈は膝上くらいで、トップスとのバランスが良く、違和感なく着こなせていた。
普段着ないタイプのコーディネートだけど、そこまで変じゃないし、持っていてもいいかな。
「いかがですかー?」
外からの呼び掛けに、少し考えた後、カーテンを開ける。
「わ!めちゃくちゃ綺麗じゃないですか!サイズもぴったりですし、今日のメイクと良い感じに合ってますね」
褒め言葉の連続に、こそばゆくなる。
元々欲しいと思っていたブランドの服だし、と言い聞かせるように購入を決めた。
「この後も出掛けられるのであれば、着て行かれますか?」
「はい、」
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作者名:あぽ | 作成日時:2023年12月28日 5時