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3v ページ3

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さっきの場所とは打って変わって、人の話し声がほとんどなく、機械音が至る所で鳴っている。

薄暗い室内の灯りは、様々な場所に置かれたゲームの画面を明るく目立たせる役目をしていた。


一緒にUFOキャッチャーの島を見て回る。

遊園地の時はあまり意識しなかったけど、こうして側で近くにいる彼をみていると、無性に胸が高鳴る。

この雰囲気が格好良さをより引き立てているからかな。

それとも、マフラーのせい?

落ち着かない心臓を抑えながら、冷静を保つように取り繕う。



「あ!これ...可愛い」


「?」


UFOキャッチャーの窓を覗き込む。

テテはポケットから財布を出し、コインを投入すると台の前に両手をつき、真剣モードに入った。


しゃがんだり横に回り込んだりして、色々な角度から狙いを定め、確実に獲物を落とそうと試行錯誤している。


これ、話しかけたら絶対怒られるやつだ。

私は静かに後ろから見守る事にした。


位置を決めたアームはまっすぐ標的に向かって下がっていく。


「お」


「!」


クレーンは間違える事なく、景品をしっかりと掴んで持ち上げ、そのままブラックホールへ連れていく。



♪〜


軽快な効果音とともに、目当てのものが落ちてきた。


「すごいすごい!天才!まさか1回で取れるなんて!」


見事に勝ち取った勇者は、へへ、と誇らしげにしている。まさか本当に1回で取ってしまうとは思わなかった。そういやテテってこういうゲーム得意なんだっけ。


「ありがとう!大事にするね」


はにかんだ様子で、少し照れくさそうに視線を外へ向ける。彼の可愛い一面に心が温かくなりながらも、少し違った気配を感じた。


「...」


どこからか視線を感じる。

気のせいだったらいいんだけど。



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設定タグ:ジョングク , テテ , bts   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あぽ | 作成日時:2023年12月28日 5時

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