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19v ページ19
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近くにあったスマホが振動する。
画面の通知には、メッセージと写真が送られてきているようだった。
"昨日はとても楽しかったです"という文章と、一緒にピースをしている写真。
暫く葛藤していたが、手は送り主に電話をかけていた。
「もしもし？」
「っ...」
「？」
「っ...うっ、」
嗚咽となって漏れる声。
普通ではない状況に気づいたのか、電話越しの声が低くなる。
「どうしました？今、どこですか？」
「ううっ...ごめ、んなさい...」
身勝手な事をしている。
心配してくれているのに、困らせている。
「大丈夫、大丈夫ですから」
「っ、ひっく、」
穏やかな話し方が、ぼろぼろになった心を癒していく。
「...」
話すべきじゃないと、わかっていても、これまでの経緯を全て話した。
同じメンバーとして嫌な思いをさせてしまう。
それでも悲しくて辛くて仕方がないこの痛みを誰かに分けたかった。
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作者名：あぽ | 作成日時：2023年12月28日 5時
