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11jk ページ11
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覚束無い足取りを支えるように腕を掴まれて、ホテルに移動する。
夜風が冷たくて気持ちがいい。
自分の体温と外気の差で、アルコールが回っているのがわかった。
終始無言のまま歩き続け、室内灯が輝く建物の中に入る。
眩しさに目が眩む。
「...！」
見覚えのあるエントランス。
私が初めて韓国に来て、グクに出会った場所。
あの時も似たような感じだったな...
でも今はあの時よりも冷たく感じる。
部屋に辿り着き、足を踏み入れた。
グクは相変わらず伏せ目がちで、黙っている。
ポケットに入っていたものを取り出し、机の上に投げ捨て、椅子に腰掛けてから足を組んだ。
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作者名：あぽ | 作成日時：2023年12月28日 5時
