実質年下 ページ5
「さて、アンリちゃん。少しお話ししようか。」
部屋を移動しお互い椅子に座るとAが話し始める
「まず、年齢を聞いてもいいかな?」
帝襟「22です」
「22!?意外と若いね、大人っぽく見えるから25くらいかと思っていたよ。となると、私とは10歳差だね。」
帝襟「あ、32歳でしたっけ、」
「うん、でも敬語はいらないよ。実質年下だし、」
年下という単語を不思議に思ったがさっさと、話し始めるAに帝襟はつっこめなかった
帝襟「???じゃ、じゃぁ、」
「うんうん。じゃ行くね。」
帝襟「? は、はい。」
「ふふっ、敬語抜けてないよ。」
「アンリちゃんは、すごいね。だって、22歳って就職したばかりなんじゃない?それなのにこんなに大きなプロジェクトを任されてるなんて」
帝襟「実は周りは、反対ばかりでこのプロジェクトはあまり望まれてないんです。でも!私は日本がワールドカップを優勝する姿が見たいんです!!」
「そっか、。でも、ただでさえ女性だってだけで、偏見を受けたりひどいと、差別を受けたりしてない?」
帝襟「そ、それは・・・」
それは、今はもうないと言ってもそう元々男女差別がある国で自分はまだ若い身。それなのにこのプロジェクトを進めて、上や周りからはあまり良く思われていない。
それは帝襟もよくわかっていた。
「反対されて、受け入れられない中プロジェクトをするって、本当にすごいことだと思うよ。」
「300人の人生を背負っていると思うと罪悪感が湧くこともあるだろう。本当に大丈夫かと、不安にもなるだろう。自分を責めてしまうかもしれない。」
「でも、大丈夫。」
その綺麗な顔を綻ばせて生まれる笑顔はとても可愛らしかった。
「絵心くんもいるしね!」
「でも、」
笑顔だった顔が少し真剣な眼差しに変わり帝襟は、ビクッとする。
「君にかかっている責任は変わらないし君は自分の責任を忘れてはいけない。絶対に。」
・
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帝襟「あの、実質年下ってどういう意味?」
あの後いろいろ話し、すっかり敬語も抜けた頃帝襟は、最初に気になったことをAに聞いた
「あー秘密。」
気まずそうに顔を顰めたと思うとこちらをじっと見つめて人差し指を口元にあてて、片目をつむる。
帝襟(美しいッッッ)
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よもぎもち(プロフ) - 魑魅魍魎さんコメントありがとうございます!!更新頑張らせていただきます (2023年1月30日 13時) (レス) id: 491271d6f0 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅魍魎 - わくわくです!!好きです!!応援してます!頑張って下さい!! (2023年1月30日 8時) (レス) id: 0529b76d34 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 蘆花様!コメントありがとうございます。絵心さんのキャラ崩壊が止まりません。神谷浩二にこのセリフを言ってほしいと思って書いております。あと、誤字の指摘ありがとうございます。確認して直させていただきました。更新これからも頑張らせていただきます (2023年1月25日 22時) (レス) id: 4180e9927d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - おおなんか絵心さんがこういうの嬉しい…笑 ところで絵心さんの6ページぐらいの台詞でどうでもいい嘘つくと思う?のところが誤字っている気がします!今までにない感じで面白いです!更新頑張ってください! (2023年1月25日 21時) (レス) @page7 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年1月17日 13時