携帯番号覚えてない ページ38
千切「俺もそのくらいですけど、俺より断然速かったです。」
「んーじゃぁ速くなったのかなぁ?」
顎に手を当て首をわずかに傾ける。白く透き通った髪が頬にかかる
「まぁ、なんにせよ。2チームともお疲れ。今回の結果を受けて、この2チームが二次選考に行けるよ。」
ぱっと顔を戻して右手でピースを開いたり閉じたりしながらそう言う。
「二次選考のルールは今度またいわれると思うから、楽しみにしておいてねー」
「んじゃ、私はこれで」
凪「ねぇ、」
去ろうとしたAに凪が声を掛ける
「どうしたんだい?」
凪「できないんだけど、」
急なできないんだけど発言がうまく処理できない
「?何の話だい?」
凪「あのゲーム。クリアできない、」
「あー、どこかわかる気がする、にしても急だね」
前回出会った時に、話していたAが開発に関わっているゲームの話のようだった。ゲームの話を聞いてAには思い当たる場所があるようだったが、質問で返す。
凪「・・・」
「あー、でも流石にやり方とか教えてあげられないかな?その話はまた今度ね。私甚くんに呼ばれてるから。」
「次会うまでにクリアできたら、そうだなー何か考えておくよ。だから頑張ってクリアしてくれ。」
凪「じゃぁ、クリアできたら呼ぶから連絡先交換してよ」
「うわっ、そうやって世の中の女子どもを手中に収めてきたんだ。 いいよー 」
一瞬ダメなのかもと思った凪も、その明るい返事に心の中で安堵する。
「今スマホないから、番号だけ。ん、」
凪「うん。」
凪「・・・」
「・・・」
凪「・・・」
「なんの間?電話番号言ってくれたらわけじゃ覚えるから。ほら、」
凪「おれ、自分の電話番号覚えてない。」
試合なのだからスマホを持っているわけないし、Aと手ぶらできていたので持っていない。
「じゃあ、しょうがない。交換はなしだね。覚えてから出直しな。」
凪「・・・」
そんな会話を繰り広げていると、モニターが映り絵心が声をかける
絵心「先輩、俺と先に交換してください。」
「おや、お呼ばれしてるみたいだ、私はもう退散するよ」
そういいながらヒラヒラと手を振ってさって行った
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よもぎもち(プロフ) - 魑魅魍魎さんコメントありがとうございます!!更新頑張らせていただきます (2023年1月30日 13時) (レス) id: 491271d6f0 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅魍魎 - わくわくです!!好きです!!応援してます!頑張って下さい!! (2023年1月30日 8時) (レス) id: 0529b76d34 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 蘆花様!コメントありがとうございます。絵心さんのキャラ崩壊が止まりません。神谷浩二にこのセリフを言ってほしいと思って書いております。あと、誤字の指摘ありがとうございます。確認して直させていただきました。更新これからも頑張らせていただきます (2023年1月25日 22時) (レス) id: 4180e9927d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - おおなんか絵心さんがこういうの嬉しい…笑 ところで絵心さんの6ページぐらいの台詞でどうでもいい嘘つくと思う?のところが誤字っている気がします!今までにない感じで面白いです!更新頑張ってください! (2023年1月25日 21時) (レス) @page7 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年1月17日 13時