見た目はJK中身はアラサー

食品サンプルな喧嘩 ページ4

先ほどこそついていけなかった帝襟だが、2人を建物に入れモニタールームに案内し、座らせる。



帝襟「で？、誰なんですか？彼女は」




絵心「八幡A。高校時代の先輩」



帝襟「先輩？！」



絵心「八幡グループの次期会長」



帝襟「八幡グループ？！」



絵心「の、32歳」



帝襟「32？！これで？！」



絵心「アンリちゃん、うるさい。」



帝襟「いや、驚くでしょ？！」



「あ、あのごめんね。急に押しかけて迷惑かけてしまって、絵心くんがここにいるって聞いたから来てみたんだけど、ごめんねほんと、朝から。」



帝襟「・・・良い人だ、本当に絵心さんの先輩ですか？」



絵心「喧嘩売ってる？」


帝襟「だって、絵心さん周りを見てください。ちょっと来ないうちに見るに耐えない散らかりよう。」



「え？ちょっと待って、この部屋で甚くん過ごしての？」



絵心「だいたいは、」



「それで、他人に掃除させてるの？」



絵心「・・・」


「絵心くん。」


絵心「・・・」


「・・・」


絵心「善処します・・・」


「よろしい。」


帝襟「( ﾟдﾟ)」


絵心「アンリちゃん。何その顔？」



帝襟「いや、一瞬絵心さんじゃないんじゃないかと、」



絵心「本当に喧嘩売ってる？」



帝襟「いえ、職場の上司に売りつけたので完売です。」



帝襟「というか、なんで絵心さん。八幡さんに対してそんなに素直なんですか？」



「Aでいいですよ。」



帝襟「・・・言い直します、なんで絵心さんはAさんに対してそんなに素直なんですか？」」



絵心「・・・んー。話したらわかるよ。」



帝襟「え？？」



絵心「A先輩。アンリちゃんにも"あれ"お願いします」




「いいよーでも、よく知らないから独断でもいいかな？」



絵心「大丈夫でしょアンリちゃん単純だから」



帝襟「喧嘩売ってます？」



絵心「まさか、今のは食品サンプルみたいなものだよ。」


絵心「とにかく、話したらわかる。今から言う部屋に行って」


帝襟「でも、」



「ここの部屋だね。迷わないようにしなきゃ。帝襟さん行こうか。」



帝襟「あ、アンリでいいですよ。私の方が年下ですし、」



「本当？なら、アンリちゃん！」



帝襟「どうしました？」



「知り合いを名前で呼ぶの久しぶりだから。嬉しくなっただけ。」



帝襟「ヴゥッッ、かわいい。美人だけどかわいい。」

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