147 その涙はどちらのものなのか ページ47
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「…え？」
JK「俺が泣いたって、ヌナには何にも関係ないじゃん」
そんなグクの言葉が私の胸を抉って。
「…な、関係ないわけないでしょ！」
JK「もう関係ないでしょ」
「…どうして、そんなこと言うの？関係ないわけないじゃん！私はグクの心配すらしちゃいけないの……？」
突き放されたような、そんな冷たい言葉や表情に心が痛くて。
周りにあんまり人もいなかったもんだから余計自分の感情が抑えられなくて。
JK「……ヌナはテヒョンイヒョンのことだけ考えてればいいんだから」
「…は？」
JK「ヌナのそういう態度が、俺だけじゃなくてテヒョンイヒョンのことも傷付けるっていい加減気付いたら？」
冷たい表情を崩さないグクに、もう心は限界で。
けれどそんな冷たい言葉を吐いた彼の口元は、少し震えていた。
「…なんなの、ほんと意味わかんない」
JK「は？」
「ほんっと、意味わかんない！」
もう涙腺は限界を迎えていて。
涙が溢れた、とかそんな可愛い表現じゃ表せられないほどに私の涙は絶え間なくボロボロと溢れて。
JK「…え？は？ちょ、まってよ。なんでそんな泣くの」
さすがにそんな私の様子にグクも焦ったのか、さっきまでの冷たい表情は一変して今度は面白いぐらいに慌てふためいていた。
「なんなの？そうやって私のことばっかり」
JK「…え？」
「私の話なんて一切聞いてくれないし、勝手にそうやって色々勘違いして、挙げ句の果てになんでそんなこと言われなきゃいけないの！」
JK「…ちょ、ヌナ、まってよ。声のボリューム落として」
私が少しばかり大きな声を出したからか、周りのスタッフが何があったのかとこちらを見つめていた。
けれど私はそんなことを気にする余裕もなくて。
そしてグクのさっきまでの冷たい表情がなくなったことに、余計私は止まらなくなってしまった。
「いっつもそうじゃん！
…あの日だってテヒョンと一緒にいただけでグクは怒って帰るし、謝りたいって言ってくれたかと思えばなんかいつの間にか私がテヒョンと付き合ってるって勘違いしてて話はずれるし…
そのうえずっと好きだったとか、そんな訳わかんないこと言うし！」
途中まで感情のままに喋って、けれど内容が内容なだけに私も冷静になってきて、声のボリュームを下げて彼にそう訴える。
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uk(プロフ) - 何度泣いたか分かりません・・・切ないです。。お休み中とのことでしたのでいつか公開されるのを待っています。素敵なお話をありがとうございます！ (2020年10月7日 22時) (
レス) id: 7eeed36c19 (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - hさん» hさんコメントありがとうございます！そんなに感情移入して頂いてるなんてこれ以上ないぐらい嬉しいです（ ; ; ）笑 拙い文章ですがそう言って頂けてもう涙涙です…決めてた結末に向けて頑張って書いていきますね！ありがとうございました(*^^*) (2020年6月3日 13時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - Kumiさん» Kumiさんいつもコメントありがとうございます！うわんなんて嬉しいお言葉…どっちとくっついても悔いがないなんて嬉しいです（ ; ; ）頑張って更新していきます！ (2020年6月3日 13時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - 夏さん» 夏さんいつもコメントありがとうございます(*^^*)不器用なグクに素直になってほしいものです…！次で完結ですので是非最後でお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2020年6月3日 13時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - mgnさん» さすがすぎて何も言えませんが一言、愛してますとだけ伝えときます (2020年6月3日 13時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月7日 12時
