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#27 ページ31

─side影山─


席に座り直した夏木先輩のものも含め、その場にいる全員の目が俺に注意を向けている。

すぅ、と軽く息を吸って俺は昨日からの出来事を語り始めた。
………




俺、影山飛雄が日向を疑い始めたのは、昨日、最初に広間に集まった帰り。

日向が1人で歩いてんのに気づいて珍しいと思ったことがきっかけだった。







少し様子を見てると、田中先輩と西谷先輩があいつに声をかけた。





田中「どうした翔陽!顔色わりぃぞ?」

日向「!田中先輩!そんなことないですよ」

西谷「俺達は割とテンション高いぜ???何故なら!!!!」

「「潔子さんの手料理が食えるから!!!!!」」








いつも通りの、田中先輩達と話してる姿を見てても、やっぱり何処か違和感を感じた。




なんつーか…ずっと別のことを考えてるみたいな感じの雰囲気だったんだと、少しした後に気が付いて。

それで更に日向に注意を向けてみたのが夕飯の時。




すいつもならバカ騒ぎするところを、スマホの画面をじっと見ながら何か打ってたんで、珍しい、と思うより先に不信感が芽生えて観察する。


と、急に表情が焦りの色に変わって驚く。
ちらちらと、隣に座ってた…谷地さんの顔を見てた事はすぐに理解したが、それでも何をしてるのかは分からず。

次に表情の変化が起こった時、日向は 後ろの方を向いた。

視線の先がはっきりとわかったわけじゃなかったが…今思い出すと、日向の後ろ側、1台机を隔てた席に、座っていた。

今朝の犠牲者……如月、さんが。



……


俺が話を一通り終えると、向けられていたのは、強烈でもない相手のサーブのレシーブを見送ってしまった時に中学時代の監督がしていた目のような……俗に言う、厳しい視線、という奴だった。


凛「……飛雄、お前が言ったのは全部状況証拠だ。…つか、疑わしいってだけであって正直証拠にはなんねぇ」


夏木先輩は冷静な言葉を、しかしあまり平静が保てているとは言い難い揺らいだ視線を纏って告げた。


確かにそうだ、今俺が言ったことに客観的に見て日向をクロだと判断できる要素は何一つない。言われて当然のことを夏木先輩は言っている。



だが、



紫原「……の割には凛ちん、……否定に自信、なさげだねー?」

凛「…っ、……だってよ、今の飛雄の言葉一つ一つに、なんつーか…」

相田「獣特有の…直感的な、確信を感じたわけね」






……もしかしたら、こっちに、


勝機は、ある…?



日向「……」

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蘭花(元フォロ方ちゃん)(プロフ) - まさか日向とは…なんかツッキーが探偵みたいでカッコイイw声優ネタも大好きです!更新楽しみにしています! (2016年11月29日 0時) (レス) id: 30aee8518b (このIDを非表示/違反報告)
亜咲(プロフ) - (実はちょっと声優ネタですw)コメントありがとうございます( ˘ω˘ )!!更新……頑張るのでぜひまた来てください(*′ω′)b (2016年11月26日 22時) (レス) id: fd54e546ce (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 菅さんがトッティに敬語を使ってるとこ吹いたwwwそしてその後のトッティの対応www声優さん入野さんで同じだから余計笑ってしまうwww (2016年11月26日 22時) (レス) id: e81c28bfff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 人狼多くないっすか……? (2016年6月30日 7時) (レス) id: ab6ad38c7b (このIDを非表示/違反報告)
はるはる - おおお!!とっても続きが気になります!!これからも頑張ってください!!つかもうファンでs(( (2016年5月8日 14時) (レス) id: 18aaab6beb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜咲 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年3月31日 19時

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