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JK「……………死ぬほど辛いよ。
俺ももう死んじゃおうかな、って思うくらいに」
ジョングクはしばらく黙った後でそう告げた。
「……ジョングク？」
心臓が止まるかと思った。
まるで当事者のような彼の言い方。
一瞬ジョングクが、顔も名前もわからない夢の中の私の恋人に重なって見えて。
JK「…………けどさ、それじゃダメなんだよ。
そんなんじゃダメだって、気づいたんだ。」
割れるような痛みが脳内を襲う。
心臓がこれまでにないぐらい強く鼓動して、いくら息を吸い込んでも浅い呼吸しかできない。
それはまるで、私の身体がこれから起こる何かを予感しているかのように。
JK「………だって俺がそんなことを思ったら
自分の命を捨ててまで
俺を生かそうたしてくれた姫様が救われない。
姫様は、絶対にそんなこと望んでないって、
俺気付いたんだよ……」
ジョングクの丸い瞳から大きな涙の粒がぽろり、ぽろりとゆっくりとこぼれて、そしてそれはやがて一筋の涙となった。
私の目を真っ直ぐに捉えるジョングク。
…姫、様？
頭が真っ白になって、何も考えられない。
自分の心臓の音だけがやけに大きく脳内に響く。
ジョングクは相変わらずぼろぼろと涙を零しながら、その腕でもう一度力強く私を抱きしめた。
それはまるで私が確かにそこにいるということを確認するかのように何度も、何度も。
そうしてしばらく私を抱きしめたあと、身体をほんの少しだけ離したジョングク。
彼は泣きながらも私の目を真っ直ぐに見つめて、嬉しそうなのにどこか切なげに微笑むと、目を閉じてその綺麗な顔を私にゆっくり近づけた。
そっと、触れるだけのキス。
JK「……ずっと、ずっと探してた。
本当に会いたかった………A…」
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月31日 19時
