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JK「ヌナが寝れるまで俺起きとくから」
眠そうな声でそんなことを言いながら、私の髪をいまだ優しく撫でるジョングク。
彼の温もりと優しさが愛おしくてたまらなかった。
「疲れてるでしょ?寝ていいよ」
JK「…ダメだよ。
ヌナが寝れるようにって俺今日来たのに」
そんなことを言うけれどもう限界が近づいているみたいだった。朝から一日中働いたうえに、お酒をまで飲んだんだからそれも当たり前だろう。
私の髪を撫でる彼の手の動きがだんだんと不規則になってきて、少しするとジョングクから規則正しい寝息が聞こえてきた。
寝ちゃった…
眠っている彼の顔を見つめる。
…睫毛長いなあ
安心しきったその寝顔が可愛くて可愛くてたまらなかった。
これを世では母性本能っていうんだろうか。
赤ちゃんみたいな寝顔が愛おしくて、思わず口角がゆるりと上がっていく。
彼はすやすやと眠っているから、いつもはじっと見れないその顔を存分に眺めてさらさらの頬に触れてみる。
…ああ、ほんとに好きだな。
彼に触れるとそんな思いが溢れた。
安らかな寝息を立てる彼をみているとなんだか私も眠くなってきて、気がつけばいつのまにか意識を手放していた。
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作者名:ナノカ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年3月31日 19時