嫉妬(?) ページ34
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ちょうどドレスを着て後ろのファスナーを上げてもらうタイミングで行ってしまったもんだから、ちょっと困ったな。
なんとか自分で上げようとするも、うまく上までいかない。
相変わらずドレスは着慣れないな…早くみんなにお披露目したいけど、オンニが来るまで待ってよう。
V「手伝おうか」
LN「うわっ、びっくりした!いつからいたの!」
突然背後から聞こえた低音ボイス。
後ろを振り向くと思ったより近くにいたもんで、これまたびっくりした。
V「ファスナーを上げようと必死になってる辺りからいた」
LN「じゃあその時に声掛けて!」
今の光景全部見られてたのはさすがに恥ずかしい。
相変わらずスーツもかき上げられた前髪も悔しいほど似合ってるな。
いつのまにかこんなに色男になっちゃって。
LN「で、なんだっけ」
V「後ろのチャック、手伝おうかって」
LN「そうだった。助かります」
V「ん、後ろ向いて」
言われた通りに後ろを向くと、ファスナーに触れたテヒョンの手が肌にも当たって思わずびくりと動いてしまった。
ファスナーを上げてもらうだけ。
ただそれだけのことなのに、この時間がとてつもなく長く感じる。
やばい、なんか、とてつもなく恥ずかしいかもしれない…
V「よし、おっけー」
LN「あ、ありがとう」
V「どういたしまして」
LN「そういえば、さ」
パッと浮かんださっきの光景。
LN「演技、思ってたのと違うかった、」
V「え?」
LN「いや、あんな距離近いなんて、ねぇ?」
V「あー、緊張やばかった…本番うまくいくかな」
そっか、あれで終わりじゃなくて本番があるんだった…
このモヤモヤはなんだろう。
分からないけど、どうしてテヒョンと目が合わせられないんだろう。
V「お前、」
LN「?」
V「もしかして、嫉妬してる?」
LN「はっ?」
V「かわいいな」
嫉妬?私が??テヒョンに???
LN「してないしてない!!」
V「あれはパフォーマンスだから安心して」
LN「いや、分かってますよもちろん!!」
ニヤニヤしているテヒョン。
そういえばリハーサルの時にジミナもニヤニヤしていたな…デジャヴ??
LN「と、とにかくわたしもミートパイ食べなきゃ、さようなら!」
もう訳わかんなくなってきた…
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作者名:うゆ | 作成日時:2021年11月15日 4時