昔ばなし ページ24
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LN「え?いまから海に?」
MG「おう。たまにはいいだろ?」
全てのスケジュールが終わった夜。
宿舎に戻ったらユンギさんに指摘された歌詞を書き直さな
きゃと考えていると、オッパに呼び止められた。
MG「気分転換に丁度いいと思って」
LN「…今日のオッパ変だよ」
MG「いいから行くぞ」
海に着くまでの道中、
明日のスケジュールの事ばかり考えていた。
スタジオの出入り時にペンのみんなが出待ちしてくれていて、
もちろん収録には観客だっている。
ペンと近い距離で交流できる貴重な機会。
だけど、私の事をよく思っていない人が何か言ってくるかも。
ああ、やだな。行きたくないな。
MG「夜の海もなかなかいいな」
LN「そうだね。海なんて久々に見た」
こんなに広い海を見たら自分がどれだけちっぽけな存在か思い知らされるな。
浜風が心地良くて、ずっとここにいたい。
MG「…実はソクジンに頼まれてな。お前が最近元気なさそうにしてるから、気分転換させてあげて欲しいって」
LN「そんな事だろうなと思ってたよ。
オッパがこんなロマンチックな事考えないもん」
MG「おい、失礼だな」
LN「はは。私、みんなに迷惑かけてるね」
MG「迷惑じゃないだろ。誰かが落ち込んでいたら、誰かが支える。これのどこが迷惑なんだよ」
LN「オッパ、たまには良いこと言うね」
MG「さっきから失礼だっての…だから、誰かに頼るのも迷惑なんかじゃないんだよ」
そういえば、今までずっとそうやって励まし合ってきたっけ。
誰かに頼ってもいいのかな。
解決できなくても、誰かに話したら楽になるかもしれない。
LN「ちょっと楽になった、かも」
MG「かもってなんだよ、かもって」
LN「いや、楽になった!だからちょっとトイレ行ってくる」
MG「相変わらず自由だな、お前は」
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作者名:うゆ | 作成日時:2021年11月15日 4時