05 ページ5
.
『あと、ゴミちゃんと出してって言ったじゃん』
生ゴミ溜まると臭うんだから。
「分かってるけど忘れんのー」
『分かってないから忘れるの』
そう言うとテヒョンが露骨に嫌な顔をした。
感情がすぐ顔にでるからほんと分かりやすい。
「じゃあ早く一緒に住もうよ」
『なんでそうなんの』
「Aと一緒に住んだらちゃんとする。
洗い物も掃除も料理も全部する」
絶対うそ。
せいぜいもって3日くらいでしょ。
「俺、本気だよ」
『…今すぐ返事はできない』
「なんで?俺のこと好きなのに」
当たり前かのようにそう言ったテヒョンに
つっこみたくなったけど今はそういう空気じゃないからやめておいた。
『家のこともあるし、色々』
ジョングクが大学卒業するまでは家にいてあげたい。
一人暮らしするなら話は別だけど、する気配すらないし。
「俺たち結婚するんだから一緒に住むのは当たり前でしょ」
『…分かってるよ』
ていうか、
『まずは仕事見つけてよ。話はそれから!』
別に私が稼げばいいだけなんだけど
やっぱりこの先のことを考えると、ね。
「じゃあ一緒に住んでくれる?」
『考えとく』
「結婚もする?」
『ちゃんと仕事見つけたらね』
てかまずこの人の性格上、
結婚するって言うのもいつ気が変わるか分かんないし。
第一仕事が見つかったとしても、
その仕事がいつまで続くことやら。
『とりあえず今日はもう帰るね』
外も夜が明けて薄明るくなってきた。
てか今日仕事だし。
「えー、早くない?」
『ジョングクが寝てる間に帰らなきゃ』
また怒られるからね。
「だれ」
『前も言ったじゃん、弟』
「あー、あのイケメンくん」
カバンを持って玄関に向かう私の後をのそのそとついてくるテヒョン。
『とにかく、ゴミは決められた日にちゃんと出してよ!じゃあね』
「ばいばーい」
早く帰んないと。
ジョングクが起きてくる前に。
.
533人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まい(プロフ) - 第1章おつかれさまでした!続きも気になるところですが新作もグクとヌナと聞いてとても気になっております!!!どちらも楽しみにしています!いつも素敵な作品をありがとうございます^^ (2019年3月19日 11時) (レス) id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
chiharun(プロフ) - どうしようもない女pt2が読みたいです (2019年3月19日 10時) (レス) id: 39d0501df3 (このIDを非表示/違反報告)
chiharun(プロフ) - 続き気になります! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 39d0501df3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ - とっても、面白いです。更新、楽しみにしてます。(続きが気になる…………)頑張って下さい!!! (2019年2月8日 23時) (レス) id: f984a78910 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです!評価させて頂きした。更新頑張ってください! (2019年2月8日 20時) (レス) id: 53d847b889 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うゆ | 作成日時:2018年10月22日 23時