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テヒョンと出会ったのはもう随分と前。
テヒョンは一つ年が上で、地元では有名な不良だった。
「A」
『ん、？』
いつものように学校が終わったあと家に呼び出されて、
ベッドに座っているとテヒョンが私の頬を撫で始めた。
今までに何回もこの部屋に来たことはあるのに、
何故だか妙に緊張して体が強張ってしまう。
「俺ずっとAのこと気になってたんだよ」
『そう、なんだ』
「それでジミナに色々聞いたの」
ほら、あいつなんでも知ってるから。
私はその人のこと全然知らないのに、私の事知ってるなんて怖いね。
「だからさ、Aのはじめて俺にちょーだい」
うん？
今の話でどうしてそうなる？
『やだ』
「え、なんで？俺の事好きじゃないの？」
何言ってんだって顔で私の事見てるけど、
それはこっちの立場じゃない？
『…だって、この前テヒョンと綺麗な女の人が一緒に歩いてるの見た』
「あー、あれはね、なんでもない人」
『ほんと？』
「ほんとほんと」
テヒョンは大学にも行かず、仕事にもつかず
フラフラしている自由人でよく見た目が派手な人達と
一緒にその辺の溜まり場でつるんでいる。
だけど、本当はテヒョンはひとりぼっちだった。
中学の時からずっと一人で暮らしていて、
それまでは施設にいたんだとか。
そんな可哀想なテヒョンに私は同情してしまったらしい。
だから、
『…いいよ』
「ほんと？」
『ほんとほんと』
「よっしゃ」
目の前でガッツポーズをするテヒョンが可愛くて。
だから、私のはじめてテヒョンにあげちゃった。
「やっぱり俺の目に狂いはなかったね」
『…ばか』
制服のリボンを外してブラウスを脱がせたテヒョンが、
まじまじと私の胸元を見てそう言った。
…やばい、死ぬほど恥ずかしい。
『まって、ごむ、！』
そして本番直前、事件は起きた。
「いらない」
『へ…？』
「せっかくお前と一つになれるのに、0.01ミリも邪魔されたくない」
『何バカなこと言ってんの！どうせゴム持ってないだけでしょ！』
また適当なこと言って。
これ以上進めるもんか。
急いで毛布をかき集めて、体を守った。
「結婚しよ、A」
『は？』
「俺が責任とるから」
だからいいでしょって？
ほんと、ばか。
なんでそんな真剣な顔してんの、笑える。
『でも……まってまって！だめ！痛い痛い！』
こんな奴にはじめてをあげた私がばかだった。
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まい(プロフ) - 第1章おつかれさまでした！続きも気になるところですが新作もグクとヌナと聞いてとても気になっております！！！どちらも楽しみにしています！いつも素敵な作品をありがとうございます^^ (2019年3月19日 11時) (
レス) id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
chiharun(プロフ) - どうしようもない女pt2が読みたいです (2019年3月19日 10時) (レス) id: 39d0501df3 (このIDを非表示/違反報告)
chiharun(プロフ) - 続き気になります！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 39d0501df3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ - とっても、面白いです。更新、楽しみにしてます。(続きが気になる…………)頑張って下さい!!! (2019年2月8日 23時) (レス) id: f984a78910 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです！評価させて頂きした。更新頑張ってください！ (2019年2月8日 20時) (レス) id: 53d847b889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆ | 作成日時：2018年10月22日 23時
