熱愛発覚？ ページ9
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LN「あのー…」
帰りの送迎車にて。
なぜか隣に乗り込んできた、キムテヒョン一名。
LN「なんでついてきてるんですか…」
V「おれ今日泊まる」
絶賛、不貞腐れ中だけど自由なのは相変わらず…
どうせ、寝て起きて明日になったら元に戻ってるであろう。
LN「じゃあテヒョンのとこ寄らなきゃ。タナ連れてくるでしょ？」
V「うん」
運転手の方に行き先を伝えて、それから沈黙が続く。
ただ流れる外の景色を眺めていると、
いつの間にか眠ってしまってたみたいで、
次に目が覚めた時にはもう自宅前に着いていた。
LN「タナァ、久しぶり〜」
タナが膝の上にちょこんと座っていた。
いつのまにタナまで…
車から降りてエントランスを通って、エレベーターに乗っている最中
ずっと後ろをちょこちょこと着いてくるタニとテヒョン。
その姿が可愛くて思わず笑ってしまった。
LN「先お風呂入るね〜」
テレビを見ながらタナと遊んでいるテヒョンにそう言って
テヒョンの分の服も出しとかないとな〜と考えながら、
最早泊まることなんて日常茶飯事のこの状況に慣れてしまっていた。
他のメンバーが泊まりに来ることはたまにあるけど、
やっぱり一番うちに来ているのはこの男である。
タナのお世話グッズやテヒョンの日用品がそこら中にあるもん。
LN「テヒョンもすぐ入る……おっと？」
風呂上がりのサッパリした気分でリビングに戻ると、
あろうことかローテーブルにはワインが置かれてあった。
おまけにワイングラスまで。
LN「飲んだの！？」
V「んー、」
お酒弱いくせになんでワインなんか飲んでるの！
私が来たのにも関わらず、まだ飲もうとしている
テヒョンの手から強制的にグラスを奪った。
V「返してー」
LN「だめ！ノー！」
私も飲みたいけど、ここで飲んでしまったら
歯止めが効かなくなってカオスなことになりそうなので
素早くキッチンに持って行ってなんとか堪えた。
テヒョンのところに戻ってテレビを見ていると、
何やら隣からものすごい視線を感じた。
LN「…なんでしょうか」
おそるおそる隣を見ると、とろんとした瞳と目が合った。
あー、完全に酔ってますね、これは。
V「マネヒョンから聞いた時、めっちゃ焦った」
LN「えっと、？」
V「ほんとにお前らが付き合ってたらどうしようって、
よりによってソンウで、だから普通にあり得る話だと思って、」
酔ったら饒舌になるのは相変わらずだなぁ。
V「今日1日ずっと、不安だった」
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作者名：うゆ | 作成日時：2022年5月14日 22時
