ピンチ ページ19
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〈だ、大丈夫ですか！？〉
〈とにかく早く病院に！〉
〈リハーサルは一旦やめにしよう〉
〈でもあまり時間が…〉
私がやらかしたせいでスタッフさん達が軽くパニックになって
慌ただしく動き始めた。
だめだ。私一人のせいで時間を割くなんて。
LN「大丈夫です！！とりあえず病院には行ってきます、リハーサルはこれまで通り進めて下さい！ご迷惑おかけしてすみません！」
全員に聞こえるように精一杯叫んだ。
とにかく、これ以上心配はかけられない。
私は大丈夫。そう言ってジミナから離れて歩き出そうとした。
V「しっかりつかまって」
LN「え、わっ…！？」
まさかのテヒョンにお姫様抱っこをされた。
いきなりのことすぎて、びっくり。
LN「大丈夫だよ、歩けるって！テヒョンはリハに参加して、」
V「俺がやりたくてやってるからいいの。歩けないくらい痛いんでしょ」
全部バレてた…
迷惑かけて、ごめんなさい。
ぎゅっとテヒョンの首に抱きついた。
V「てかこの体勢でもいける？」
LN「…ちょっと痛い」
V「我慢できそう？」
LN「うん、」
ありがとう、テヒョン。
裏に戻るとマネージャーのオッパが慌てて走って来た。
MG「大丈夫か！？」
LN「だいじょぶ」
MG「お前の大丈夫はあてにならないからとりあえず病院行くぞ！」
さらっとひどいこと言われた気がするけど、
急いでオッパと近くの病院に向かった。
レントゲンを撮ったりして検査した結果、
目の前にいる外国のお医者さんが色々説明してくれて
とりあえず骨は折れてないらしい。
Dr『うん、前十字靭帯って所が損傷してるね』
LN『でも折れてないならとりあえず動かせますよね？』
Dr『すぐに治療しないと後遺症が残る場合がある』
LN『それって歩けないほどの？』
Dr『そういうわけでは…』
LN『じゃあリハもするし本番も出ます』
Dr『あのねぇ、靭帯っていうのは意外と厄介だよ』
お医者さんと私が英語で話しているおかげで、
英語が少ししか理解できないマネオッパは置いてけぼりになっている。
ありがとうオッパ。とっても好都合。
LN『とにかく、ライブには出ます！誰がなんと言おうと出ます！』
Dr『最初から聞く気なかったでしょ、キミ』
MG「おーい、勝手に話を進めるな」
LN「オッパいたの」
MG「お前がこうなること分かってたから俺がついて来たんだよ」
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作者名：うゆ | 作成日時：2022年5月14日 22時
