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到着するや否や瞬く間に誘導され、色々な人に挨拶を交わしながら次へ次へと移動し、私はそんな彼を見守るスタッフと化した。
薄暗い照明の中で、笑顔を振り撒いて。
肩をトンっと叩かれては、抱擁を繰り返し。
住む世界が違うなぁ、と改めて実感する。
国籍を問わず、ほとんどが男性だったけど、その中には女性もいて。スタイルも顔も良くて、まさに誰もが美人と認めるような。
男性に対する対応とは違って、なるべく距離を取って接していたけど、それでも堂々と話しかけられる姿が羨ましかった。
キラキラしている世界。
物凄く遠い存在になってしまったようで、
いやそもそも勘違いしてただけの自分が
恥ずかしくて、いたたまれない。
スタッフさん達と一緒にいるようにいわれていたけど、つらくなって外に出た。
看板にあるネオンの光が眩しい。
数分も経たない内に、さっきまで監視を続けていた人物が飛び出してきた。
「ごめん」
「...」
「具合悪い?」
「...」
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作者名:あぽ | 作成日時:2023年7月7日 8時