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一番下まで降りて後ろを振り向くと
ユンギヒョンの後ろに、胸に手を当てて
肩を揺らしながら息を整える彼女が見えた
こんなところまでドレスのまま追いかけてくれた
王女様なのに、髪まで乱しながら
名前も知らない僕のために
胸が痛くてたまらない
僕はシンデレラじゃないから
僕のピッタリに仕立てられた革靴はガラスの靴のように脱げなかった
所詮この世界は夢なんだから
何も、何も残せなかったけど
彼女の中に僕という人間は少しは残っただろうか
僕の胸には彼女がしっかりと刻み込まれて
たった何時間かでも、僕は確かに恋をした
その想い出だけで、僕には十分だ
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作者名:紫 | 作成日時:2022年9月6日 2時