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ナムジュニヒョンの幾度目かの魔法で、僕は大変身を遂げた
ヨレヨレだった服はブランドもののタキシードに
髪もしっかりセットされているし、耳には宝石のついたピアス
目の前の三個目のカボチャは見事立派な馬車になって
ネズミが白馬に、トカゲが御者に変身した
そうして全て整ったのを見て、
ヒョンはすごく満足気に
「こんなに上手く行ったの初めて、わぁ、レジェンドだ……」
と小さくつぶやいていた
「くれぐれも時間をちゃんと」
「だーいじょぶです、アラームかけときましたから」
「OK、じゃあ楽しんでおいで」
そう言ってえくぼを覗かせたヒョンにお礼を言って
馬車に乗り込む
いざ、お城へ！！
馬車には家紋の代わりに僕たちのグループのマークがついている
流石にいつも使う送迎車とは違って
思ったより揺れてお尻が割れそう
そんなところで現実世界のクッションのありがたみを知った
でもなんだかワクワクが身体から湧き出して
本物のシンデレラもきっとこんな気持ちだったのかな、
なんて外の景色を眺めながら考えていた
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作者名：紫 | 作成日時：2022年9月6日 2時
