君との距離【JK】 (ページ25)

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TH「最近何かあったの？元気ないよね？」

ヘリンといつもの別れ道で別れた時にそう聞かれた

心配そうに私を見つめるテヒョンさん

その瞳があまりにも真っ直ぐで私の全てを見透かされそうで思わず目を逸らした

ずっと足元を見ていると

急に視界が暗くなった

でもその原因はすぐ分かった

私は今テヒョンさんに抱きしめられてるんだ

テヒョンさんからは鼻をくすぐるような優しい香りがして

今だけ

そう言い聞かせて私は何も言わずにテヒョンさんを抱きしめ返した

しばらく抱きしめ合ったままでいるとだんだん恥ずかしくなってきて

『て、テヒョンさんもう大丈夫です』

そう言って離れようとすると

ぎゅっ

とより一層少し痛いくらいに抱きしめる力を強くするテヒョンさん

TH「…なの」

『え？』

TH「Aちゃんをそんな悲しそうな表情をさせたのはどこのどいつなの…」

よく聞こえなくて聞き返すと

今度ははっきりと聞こえた

『…ごめんなさい今は言えません…

言えないんです』

私はテヒョンさんの胸を押し返しそう言った