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JK「…お前、言ったよな。」
SA「グク、あのね。違くて…」
急に現れたジョングク先輩にただただ驚くことしか出来ない。
目の前のスア先輩は、慌てた様子でジョングク先輩に弁解し始めていた。
なんで？私はジョングク先輩に何も話していないのに…
JK「Aとはちょっと話しただけって、お前が言ったよな。」
SA「そう、そうだよ。ほら、今も話してて…」
JK「お前、よくそんな簡単に嘘がつけるな。」
SA「…う、嘘って。なんで？グクは私の味方でしょ？」
いつもより何倍も低いジョングク先輩の声。
ジョングク先輩と知り合ってから初めて聞くその声は、きっとものすごく怒ってる証拠なんだ。
SA「…ねえ、コイツに何言われたの？」
JK「は？」
SA「弱みでも握られたの？だからスアを疑うの？」
JK「お前、この期に及んでよくそんなことが言えるな。」
バッとスア先輩の腕を振り払ったジョングク先輩。
スア先輩はまるで私が被害者とでも言いたいのか、今にも泣きそうな顔をしてジョングク先輩を見ている。
SA「ねえ、グク…」
JK「こんなことして楽しいか？」
SA「だから、何言って…」
JK「Aをこんな目に合わせて楽しいかって聞いてんだよ！！」
ジョングク先輩の大きな声にビクッと体が跳ねる。スア先輩は罰の悪そうな顔をして、口を閉じた。
JK「…消えろ。」
SA「え…」
JK「二度と話しかけんな。」
SA「っ…やだ、グクなんで…！」
スア先輩はジョングク先輩のその言葉に泣きだしてしまった。
こんなやり方は間違ってるけど、私がジョングク先輩のことを好きなのと同じでスア先輩も本気でジョングク先輩のことが好きだったんだ。
SA「…好き、グクが好きなの！」
「…っ、」
スア先輩は泣きながらジョングク先輩にそう伝える。そんなスア先輩を見て、ジョングク先輩はゆっくりと口を開いた。
JK「…ごめん、何度言われてもお前の気持ちには答えられない。俺の気持ちは変わらないから、諦めてほしい。」
さっきとは違っていつもの優しい声でそう告げるジョングク先輩。
そんなジョングク先輩の様子に、スア先輩は少し驚いた表情を見せると唇を噛んだ。
SA「…っ、もういい！」
それだけ言うと、スア先輩はスタスタと歩いて行ってしまった。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
