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JK「ごめん、お待たせ。」
待ち合わせの時間より10分も早く駅についてしまった私。
しばらくすると、グクオッパが待ち合わせ場所にやってきた。
白のタートルネックの上に黒のロングコートを着ているオッパは、いつもより大人っぽく見えてドキドキする。
JK「寒かったでしょ。」
「ううん、大丈夫だよ。」
JK「…こんなに手、冷えてんのに？」
「わっ。」
オッパにぎゅ、って手を恋人繋ぎにされて思わずびっくりする。
繋がれたオッパの手も決して暖かくはなかったけど、心は一気に温かくなった。
JK「手袋しろっていつも言ってるだろ？」
「それはオッパもだからね！」
だって、手袋しちゃったらオッパと手を繋いでも手袋越しになっちゃうんだもん。
それが嫌だから手袋をしない、なんて言ったらきっとまたオッパにからかわれちゃうんだろうな。
そう思って、手袋をしない理由は口にしなかった。
JK「お腹空いてる？」
「うん！」
JK「よかった、じゃあ行こっか。」
私の手を引くグクオッパにドキドキする。
どうしても制服姿に見慣れてるから、オッパの私服姿には毎回緊張してしまう。
JK「A、そのニットワンピ似合ってる。」
「ほんと…？」
前を歩くオッパが唐突に振り返ってそう言ってくれた。
オッパに可愛いと思って欲しくて新しく買った服。
JK「誰にも見せたくないくらい可愛いよ。」
「…！」
私の耳元に顔を寄せたオッパがそう言うから、外はものすごく寒いのに顔だけどんどんと熱くなる。
ああもう、また絶対真っ赤になってる。
グクオッパは私の顔を見ると、真っ赤。なんて言ってケラケラ笑いながらまた歩き出した。
「…オッパ、こっち側にお店があるの？」
JK「ああ、もう少しで着く。」
オッパによって連れて来られたのは、大きなビル。
ビルに入ればたくさんのレストランがあるけれど、どれもコース料理のお店ばかりで。
JK「着いたよ。」
「…こ、ここ？」
辿り着いたお店は、案の定とっても高そうなコース料理のお店。
今日はクリスマスだからってオッパがディナーを予約してくれてたんだけど、こんなお店だなんて思ってなくて驚くしかなかった。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
