検索窓
今日:27 hit、昨日:16 hit、合計:425,870 hit

071【JM】 ページ21

.







JM「え、あれって…」






朝、音楽を聞きながら登校していると数メートル先に見慣れた後ろ姿を見つける。

その隣には小さな女の子がいて、その後ろ姿にも見覚えがあった。





慌ててイヤホンをバックに詰めてふたりに駆け寄れば、ふたりは僕の顔を見て同じような顔をして驚いた。






JK「…っ、びっくりした、ジミナか。」

JM「…え、いや、え?」






視界にチラッと映る繋がれた手。

しかもいつも遅刻ばかりのジョングガが、こんなに早く学校に来るなんて衝撃でしかない。






JM「…なに、付き合ったの?」






僕がそう口にすれば、天使ちゃんはボッと一気に顔を赤くして。

隣のジョングガは数回瞬きすると口を開いた。






JK「ああ、付き合ってるよ。」

JM「……っ、ちょっとAちゃんごめんね。」

「…?」

JK「え、ちょ、何。」






天使ちゃんと繋いでいた手を離してもらって、ジョングガの肩に腕をまわす。






JM「え、なに、いつから?」

JK「昨日だけど。」

JM「お前、全然告白する感じじゃなかったじゃん…!」

JK「あー、なんか気づいたら口から出てた。」






じゃ、またあとで話すから。なんてジョングガに言われて肩にまわしていた手を離される。






JK「ごめん、A。」

「ううん、ジミン先輩はいいの…?」

JK「ああ、全然大丈夫。」






いや、親友の扱い酷くないか?




まあ、でも。

あんなに告白できないと奥手だったジョングガが、やっと好きな子と晴れて恋人になったというのは、親友からしても嬉しいもんだよ。






JM「じゃ、ジョングガあとでな。Aちゃんもまたね。」

「…わっ、!」

JK「っ、おいジミナ…!」






天使ちゃんの頭をポンポンと撫でて、足早にその場を去る。

天使ちゃんに触れた瞬間、一瞬でキレたジョングガに笑いが出る。







あんなに女嫌いのジョングガのことを好きにさせた天使ちゃんは、本当にすごい子なんだろうな。






JM「あー、リア充爆発しねえかなあ。」






そんなことを口にしてみるけど、ふたりが幸せなら僕も結構幸せかなって。

まあ、僕の前でイチャつくもんなら話は別だけどね。






.

072→←070



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (383 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1776人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。