068【JK】 ページ18
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俺に待っててくれる?なんて可愛く聞いてきたAが向かった先は、またしてもヨンジュン。
ヨンジュンにノートを借りていたのか、お礼のお菓子なんかつけてヨンジュンに返していた。
JK「………、」
無理、堪らえようとしたけどやっぱ無理。そう思ったその時、Aの頭に触れたヨンジュンの手。
ぼーっとその様子を見ていた俺のもとに急いで戻ってきたAは相変わらず可愛いけど、むかつく。
「え…!?」
咄嗟にAの手を引いて教室を出た。下駄箱についてすぐ繋いだ手は離れたけどまたすぐに繋ぎ直した。
なんだろう、同い年にしかない空気感っていうの?
俺に接する時よりも、ヨンジュンといる時のAの方がニコニコ笑ってて楽しそうに見えるというか。
それが、めちゃめちゃむかつくんだけど。
「…っ、先輩。」
途中で俺のことを呼ぶ声が聞こえてチラッとAを見れば、ほっぺたが赤くなってて思わずニヤける。
ほんと、なんでそんな可愛いわけ?
手も小さくて可愛いし、すぐ顔を赤くするとこも可愛い。そう思ったことが無意識のうちに口から出てて、自分でも後からびっくりする。
いつもなら心に止めている言葉も、なぜかポロポロと口から溢れていく。
JK「A。」
「…なあに?」
JK「頭撫でられんの好きって言ってたけど、誰にされても好きなの?」
さっきヨンジュンがAの頭を撫でていたのを思い出して、口から出た言葉。やっぱ、なんか今日おかしいわ。
普段なら聞かないようなことも平然と口から出てくる。なにまじで、嫉妬のせい?
「……誰でもじゃない、ジョングク先輩だけ。」
そう言ったAが少しだけ繋いでいた手をキュッと強める。あーやばい、まじで可愛い。まじで好き。
「ジョングク先輩…?」
JK「A、好きだよ。」
「……へ、」
信号は青になったというのに、進まずに立ち竦むA。そんなAの姿を見て俺も固まってしまった。
……………待って、俺なんて言った!?
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時