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JK「いつまで寝るつもりですか?」
「…んぅ、グク…オッパ?」
JK「そう、グクオッパ。」
「…オッパ…グク……はっ!」
ぼーっとしていた頭が冴えてガバッと起き上がった私。うわ、あの後本当に寝ちゃったんだ。
JK「もう10時だけど?」
「嘘…!?」
慌ててスマホで時間を確認すれば、確かに表示されている時間は夜の22:15。
ベッドに入ったのは夕方くらいだったのに、寝すぎてしまった。
JK「トッポギとチキン頼んだから、今のうちにお風呂入ってきな。」
「分かった、オッパありがとう。」
グクオッパからタオルを受け取って、お風呂場に向かう。
どうしよう。
さっきは寝起きだったから頭が働いてなかったけど、今更お泊まりだということを実感して一気に顔が熱くなる。
「…わ、真っ赤だ。」
鏡に写った自分の顔があまりにも真っ赤でパタパタと仰ぐ。
というか、オッパはいつから起きてたんだろ…
寝顔ブサイクじゃなかったかな?
いびきなんてかいてなかったよね?
なんて、不安なことがポンポンと頭に浮かんでくる。
「…ふぅ、いつも通り、いつも通り。」
お風呂からあがって持ってきたパジャマに着替えて、自分にそう言い聞かせる。
洗面所にドライヤーがなかったから、私は濡れた髪のままグクオッパの元に戻った。
「グクオッパ、お風呂ありがとう。」
JK「A、おいで。」
お風呂から出てすぐグクオッパに声をかけると、ソファーに座っていたオッパは手招きをして私を呼んだ。
JK「ここ、座って。」
「うん。」
JK「オッパが乾かしてあげる。」
オッパのもとに行くと、ソファーに座っているオッパの下のカーペットに座らされた。
不思議に思っているとグクオッパがドライヤーを手にして笑った。
ドライヤーの大きな音と共に、グクオッパの大きな手が私の頭に触れる。
なんだか、本当にカップルなんだなって実感して胸がドキドキとうるさくなる。
JK「綺麗だよね、Aの髪の毛。」
「え、ほんと…?」
JK「いつもいいにおいする。」
ドライヤー越しに聞こえる声。グクオッパは私の髪の毛の束を持って自分の鼻に近づけた。
JK「今日は俺と同じ匂いだね。」
「…!」
お泊まりしてるからそれは当たり前のことなのに、なんでオッパがそう口にすればこんなに恥ずかしくなるんだろう。
グクオッパって、なんかずるい。
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時