073【JK】 ページ23
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「先輩、食べないんですか…?」
JK「え、ああ。食べるよ。」
Aと付き合い始めて2週間が経った。
彼女は目の前でファミレスのパフェを美味しそうに頬張っている。天使、今日も最高に可愛い。
………って、癒やされてる場合じゃなくて。
JK「ね、A。いつになったら呼んでくれんの?」
「?」
JK「もうただの先輩じゃなくて、"オッパ"でしょ。」
「っ、えっと……」
パフェを食べていた手が止まって、顔がすぐに赤くなる。
付き合いはじめてすぐ、俺はAにオッパって呼んで?と伝えたけど彼女は一向にそう呼んでくれない。
JK「…呼ばないなら、ここでキスするけど?」
「…!?」
Aを揶揄うために口にした言葉だったけど、驚いてあまりにも恥ずかしそうにするから可愛すぎて本当にしたくなった。やべえ。
JK「A、いいの?するよ?」
ゆっくりと手を伸ばしてAの頬に触れようとすれば、Aがそんな俺の手を掴んで口を開いた。
「………オッパ。」
JK「…!」
死んだ。オッパ呼び死んだ。チラッと一瞬俺のことを見たAは、恥ずかしいのかもじもじとしていて余計に可愛すぎて死んだ。
まあでも、1回呼ばれたらもっと呼ばれたくなってしまって。
JK「オッパだけじゃ、誰か分かんないよ。」
そうやって言えば、うるうるした目で俺を見ながらAがまた口を開く。
「……グク、オッパ……っ、」
JK「ふふ、よくできました。」
平然とした顔を装ってAの頭を撫でるけど、心は大暴れだ。
ピンク色のぷっくりとした可愛らしい唇から発せられた、念願のオッパ呼び。
しかもジョングクじゃなくて、あえてのグクだ。こんなの呼ばれるたびに、死ぬに決まっている。
「…っ、今日のオッパ、意地悪だ。」
そう言って頬を膨らまして俺のことを軽く睨むAだけど、1ミリも怖くないしただただ可愛いだけだ。
JK「これからもオッパ呼びしないと、場所関係なくキスするからね。」
「っ、意地悪すぎるよ…」
ガキじゃあるまいし揶揄うのはやめなきゃな、なんてたまに思ったりもするけどこんな可愛い反応されたらやめられるわけなくて。
JK「A、まだ頼んでいいよ。」
「え?もうお腹いっぱ……んっ!」
メニュー表で周りから顔を隠して、俺はAの可愛い唇に自分の唇を当てた。
「…っ、オッパのバカ…!」
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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時