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STORY 33 ページ34

「……は?休む?

なら俺も……」


「ダメ、ジョングクは学校行って。」



布団を被ってジョングクからの視線を遮る。

病気でも無いはずなのに、何故か本当に体調が悪い。


昨日泣きすぎて頭痛が酷いせいかな。



「A一人で家にいさせる訳にはいかない。こんなセキュリティ弱い家だよ?不審者が入ったらどうすんの?」


「だから俺が今日は大学なくて家にいるから大丈夫。」


「……それ、ヒョンとAが二人きりってこと?」


「そうだよ。」



ジンオッパがそう言うと、ガンッ……と何かを蹴る音が聞こえた。


布団の隙間が覗けば、どうやらジョングクが壁を蹴ったようだった。



「……ムリ。Aは双子だから俺と一緒にいなきゃいけないの。」


「そんな法律無いけど。」


「俺とAだけの法律だから。」



ふざけてるような会話に聞こえても、ジョングクは本気だ。


……お願いだから、ジョングクは学校に行って……。


一緒の空間にいるのが苦痛なのだ。





「はぁ……っ、なぁジョングク。

なら授業料お前が自分で払うか?教科書代も、制服代も。」


「……はっ、卑怯じゃんそんなの……。」


「なら学校行け。


別にAを取ったりはしないから。」


ジンオッパがそう言うと、ジョングクは私をチラッと見て「分かったよ」と小声で言った。
















家にはジンオッパと私の二人きり。


ジンオッパは布団に潜る私を起こす。



「……大丈夫?」


「うん……。」


「最近、元気無いね。」


「……。」


「スンミンとヨジンもAが遊んでくれないってグズってた。」


「ごめんなさい……。」



そう謝れば、頭の上に手を置かれる。


そしてギュッと抱き締められる。







「ごめんね、辛かったね……。」


「ジンオッパ……?」


「……ジョングクのこと。すぐ気付いてあげられなくてごめんね。」



ジンオッパの言葉がストンと胸に入ってくる。


ジョングクに解放された訳じゃないけど、なんだか少しだけ楽になった気がした。

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あお(プロフ) - パスワード教えて下さるととっても嬉しいです!2の片割れじょんぐくも楽しみです! (2020年8月24日 13時) (レス) id: a4e0d9fce2 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - パスワード教えて下さると嬉しいです!更新頑張ってください! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
ツウィのお耳であり、ジミンのほっぺた(プロフ) - パスワードロックかかってて2の方読めませんでした、スランプぬけたらパスワード教えてくださると幸いです (2020年8月18日 8時) (レス) id: 6930d20808 (このIDを非表示/違反報告)
ミナモモ大好き(プロフ) - パスワードロックかかって見れないです(´;ω;`)作者さん教えてください! (2020年8月16日 12時) (レス) id: 34efac07ef (このIDを非表示/違反報告)
グクサランへ(プロフ) - 2の方パスワードロックかかってて見れなかったです泣 (2020年8月16日 0時) (レス) id: 86ad4aa3a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Olivia S | 作成日時:2020年4月30日 8時

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