STORY 29 ページ30
私をただ真っ直ぐ見て近づいてくる。
私の目の前に立つジョングク。けど次の瞬間、バチンッ！と大きな音を立てて私は地面に倒れた。
「っ……。」
「Aっ！」
ジンジン痛む頬を押さえる。力強くビンタされたせいで頭がクラッとした。
ユンギ君がしゃがんで私の頬を触ろうとすれば、ジョングクはユンギ君の手を蹴った。
「俺以外の男と喋ったら許さないって言ったよな……？」
「っ、ごめんなさい……。」
「好きになったら許さない、彼氏なんて言語道断だって。」
「ごめんなさいっ……。」
ただジョングクが怖くて謝ることしかできない。こんな暴力的なジョングクは初めてだ。
「そんなことお前が決める必要ないだろ！」
「あるに決まってんだろ！？
俺とAは双子なんだからっ！」
「は？ふざけんな！
お前が束縛したところでAと結婚できるわけじゃねぇんだよ！」
私の目の前に立ってジョングクに言い返すユンギ君。
けど、"結婚"というワードが出た瞬間、ジョングクの目付きは更に酷くなった。
「結婚……？だから何だよ。
そんなものしなくたって俺とAは結ばれる運命なんだよ……！！
だって、双子なんだから。」
「お前が一方的に好きなだけでAの将来決めつけんな。
Aが好きなのはお前じゃなくて俺なんだよっ……！」
ユンギ君は私の後頭部に手を添えると唇を重ねた。ただ触れるだけのキスだ。
怖くてジョングクの方を向けずにユンギ君のパーカーを握る。
「……しね。」
「っ、ユンギ君っ！！」
……あり得ないっ……。
嘘っ……。
目の前でジョングクはユンギ君を坂から突き落とした。
もう暗くて、覗いても真っ暗で下が見えない。だから高さが分からない。
「A……俺以外の男とキスだなんて最低だよ。」
「やだっ……来ないでっ……。」
「Aの初めては全部双子の俺って決まってんだよ！！」
ジョングクはそう言うと、私に覆い被さって服に手をかけた。
「ジョングクっ……やめてっ……！」
だけどジョングクは手を止めない。
「ふふっ、俺達、ついにやっちゃったね。」
「うぅっ……。」
ジョングクは満足そうに私の涙を舌で掬う。
こんな山道で、私は双子の兄に初めてを奪われた。
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あお(プロフ) - パスワード教えて下さるととっても嬉しいです！2の片割れじょんぐくも楽しみです！ (2020年8月24日 13時) (
レス) id: a4e0d9fce2 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - パスワード教えて下さると嬉しいです！更新頑張ってください！ (2020年8月21日 1時) (レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
ツウィのお耳であり、ジミンのほっぺた(プロフ) - パスワードロックかかってて2の方読めませんでした、スランプぬけたらパスワード教えてくださると幸いです (2020年8月18日 8時) (レス) id: 6930d20808 (このIDを非表示/違反報告)
ミナモモ大好き(プロフ) - パスワードロックかかって見れないです(´；ω；｀)作者さん教えてください！ (2020年8月16日 12時) (レス) id: 34efac07ef (このIDを非表示/違反報告)
グクサランへ(プロフ) - 2の方パスワードロックかかってて見れなかったです泣 (2020年8月16日 0時) (レス) id: 86ad4aa3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivia S | 作成日時：2020年4月30日 8時
