STORY 28 ページ29
「そろそろ行かなきゃ……。」
「そうだね、怒られちゃう。」
ちゃんとしたルートに戻ってゴールを目指すけど、案外近くにゴールが見えて慌ててお互い手を離した。
けど、ユンギ君とゴールした瞬間、何故か女子に囲まれる私。
ユンギ君も男の子に囲まれてる。
「ねぇAちゃん、ユンギ君と付き合ってたんだね！」
「えっ……？」
「さっきAちゃんとユンギ君がキスしてるところ見たってホソク君達が言ってたよ！」
ワイワイとクラスメイトは騒いでるけど、それとは対称的に私の心は沈んだ。
……皆には内緒にしたかったのに……。
だってそうしないと……
助けを求めるようにユンギ君を見れば、丁度目が合った。
すると急にユンギ君は皆の前で私の手を繋いだ。
「……そうだよ、俺達付き合ってる。
けど、お願いだからジョングクには内緒にして。あいつにバレたら本当にヤバイから。」
ユンギ君がそう言えば、ヒュ〜って冷やかされた。
恥ずかしいけど、それより皆がジョングクに隠してくれるかどうかが心配だ。
っていうか万一隠してくれたとしても、口を滑らせる可能性だってある。冷やかしが多ければ気づくだろう。
ジョングクは変化に鋭いから。
「もしかしてユンギ、昨日夜中に帰ってきたのってAに会ってたからなの……！？」
「……あぁ、うん。」
「お前らラブラブじゃん、いつから付き合ってたんだよ〜。」
ユンギ君も、苦笑いをするだけ。
……早く帰りたい。
そう思ってたら担任が来たお陰で質問攻めから解放された。
「お前らもうちょっとラブラブしてけば〜。」
「俺らはもう先帰るから！」
「Aちゃん後で恋ばなしようね！」
皆に置いてかれて、開き直って二人でゆっくり山道を下る。
「……ごめん、バレちゃって。」
「……ううん、ユンギ君は悪くないよ。」
「あんなとこでキスなんかしなきゃ良かったのに……。」
「そんなこと言わないで……。」
自分も乗り気だったし、何も考えてなかったから。
「けど俺、Aのことちゃんと……」
「Aっ！！」
突然聞こえた低い怒鳴り声。
ドタドタと音を立てて聞こえる足音。
……あぁ、終わった……。
声のした方を見れば、ジョングクが恐ろしい目付きで私達を見ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 859人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あお(プロフ) - パスワード教えて下さるととっても嬉しいです！2の片割れじょんぐくも楽しみです！ (2020年8月24日 13時) (
レス) id: a4e0d9fce2 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - パスワード教えて下さると嬉しいです！更新頑張ってください！ (2020年8月21日 1時) (レス) id: 6721bb2d67 (このIDを非表示/違反報告)
ツウィのお耳であり、ジミンのほっぺた(プロフ) - パスワードロックかかってて2の方読めませんでした、スランプぬけたらパスワード教えてくださると幸いです (2020年8月18日 8時) (レス) id: 6930d20808 (このIDを非表示/違反報告)
ミナモモ大好き(プロフ) - パスワードロックかかって見れないです(´；ω；｀)作者さん教えてください！ (2020年8月16日 12時) (レス) id: 34efac07ef (このIDを非表示/違反報告)
グクサランへ(プロフ) - 2の方パスワードロックかかってて見れなかったです泣 (2020年8月16日 0時) (レス) id: 86ad4aa3a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Olivia S | 作成日時：2020年4月30日 8時
