チョッと不思議な夫婦 【TH】

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確かに「おぉー」ぐらいは感じると思う
でも私たちのことはやりすぎだと思う

だっていまだにネットで盛り上がってるんだもん
もうそろそろ落ち着いてもいいと思う
そんな重要なことでもないから





「結婚式のヘアメイクは私に任せなさい
　とびっきり可愛くしてあげる」



『それは嬉しいな
　・・・本心は？』



「世界一ハンサムな顔を拝んでみたい
　ほらこの仕事してると男の人よりも女の人の方がかかわり多いからさ」



『正直でよろしい
　別に顔で選んだわけじゃないんだけれどなぁ』



「それは私にもわかってるわよ
　ただイケメンを拝みたいだけだから」





イケメンは拝むものなのかと疑問には思ったもののこれを行くとオタク特有の早口が出そうだったのでやめておこう

別にイケメンも同じ人間なのにどうしてもののように扱われなければいけないのだろうか



推しを拝みたいって言うのは少し分かるけれどそういう感じなのだろうか






「まぁなんとなくわかってはいたんだけれどね
　髪の毛の感じとかで」



『そんなのでわかっちゃうの⁉』



「Aちゃんの場合はわかりやすいんだよ
　ちょと弄った後が残っていたりしたり香匂いがちょっと男物だったりするとみんなわかっちゃうものよ」



『そうなんだ
　そんなの全然気にかけてなかった』



「私的にはAちゃんがやっと女の子らしくなってうれしいけれど」



『そんな男勝りですか私・・・』



「いやどちらかというと王子様だよ
　ほら前までは口紅とかも全く塗らなかったのに今はちゃんと塗ってるところとか女の子になったなぁって感じさせられるよ」



『そうですか』



「今考えてみれば口紅を塗り始めたのも旦那と出会った頃じゃん
　ちゃんと女子してるよ」





なんだろう
確かに女子力なんて私にはない
子供のころから勉強だったり仕事にそそげていたからメイクの仕方なんてわからない

だからホントちょっとしたことしかわからないんだもん


メイクリストさんが教えてくれるって言ってくれたけれど断った
めんどくさいもん





『それは光栄です』



「ま、きっと旦那さんはどんなAちゃんでも好きだと思うけれどね
　はい、完成」



『ロングじゃない・・・』


「なんちゃってボブ風ヘア
　アクセサリーは私からのプレゼントね」



『ありがとうございます』






またこういうのもいいのかもしれない
でもきっとこれは私にはできないな

ぼさぼさになってしまうだろう

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