チョッと不思議な夫婦 【TH】

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『周りがお似合いだよって言われて付き合ったとしてもそこにはなにも生まれないと思うの』





だってそれはいわれたからやっているの状況だから
自分で決めたことではない

相手も自分も悲しいだけではないのか



そもそも恋愛経験がない人が言っていいことなのかはわからないが






『ほらよくお母さんとか言わない？
　“うちはうち、よそはよそ”ってホントそのとうりだと思うよ』



「悪魔の言葉だ(笑)」



『確かにね
　でもこれは天使の言葉でもあるんだよ
　私と相手は違うから別にとらわれる必要はないって』



「確かにそうかも」



『でしょ
　それに良く言うけれど恋ってするものではなくて落ちるものなんだよ』






そんなの空想だけの話だと思ってる人が多いと思う
私もそう思っていた

どうせ恋は流されるものだって思っていた



でも違った






『恋っていつの間にか落ちてるんだよ』



「体験談？」



『そうだね。秘密だよ
　私が初めてキスした相手が旦那さんできっと最後にキスするのも旦那さんだと思うの。このお仕事させていただいている限り恋愛系でキスするけど感情を持ったキスをするのは旦那さんだけ』



「テヒョンさんですよね」



『そうだよ
　今は離れていて中々キスできないけれどちゃんと愛を伝えてくれるの』



「テテは愛妻家なんですね」



『これはほんと秘密なんだけれどね
　絶対誰にも秘密だよ』


「はい」





きっとこの子ならデマを流したりはしないだろう
だから大丈夫

私の本音を話してみる





『私って嫉妬しないと思ってたの
　でもちょっとしたことでほかの女の子に嫉妬しちゃうんだよね』



「この顔でも」



『この顔でもだよ
　だって顔なんて他にも可愛い子なんてたくさんいる
　私って変わってるっていわれるから余計ね』



「確かにAちゃんの代名詞って清楚系と不思議ちゃんですもんね」



『この前もお酒を飲んでいたのもあって泣いちゃってね
　次の朝ちゃんと連絡で愛してるよってきなメッセージが届いてたんだけどなんか自分の醜さに気がついちゃってさ』



「でもそこでちゃんと愛してるよって言ってあげるテテはほんとAちゃんのこと好きなんですよ」



『私がテヒョンに愛されれるっていうただの自慢。』


「なにそれ(笑)」


『その笑顔でいいんだよ
　もっと好きなように人生生きればいいんだよ』





含んだコーヒーは冷めていたもののまだ苦いまんまだった
でもどこか砂糖の甘さではないものを感じた

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